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Umepediaにはいくつかのウメさんがあります。 キ・レイナ・ウメ・サン
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ギルマス 和麦 サブマス せんり じゅにゃ 錯乱子 レナイヤ ぱわーど れーむ+ メンバー 華凛☆ レナイア ユーリス 岬 憐@燐 ´・ω・` `・ω・´ 体験 桜木桜子 んにゃ てんり さくまゆサブ わむぎサブ リ・ω・ト チ・ω・リィ シーブック レイリ メイレン ニール ※掲載を拒否している方もいらっしゃるので「主な」ギルドメンバーにさせていただきました。 掲載の有無、拒否などについては錯乱子にFメ等を送ってください。
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957 名前:通常の名無しさんの3倍 :2010/08/29(日) 21 15 20 ID ??? マリナ「おいひいわ!おにぎりとお漬物おいひいわ!」 ジュドー「なんか増えてる」 カミーユ「お陰で刹那の宿題が間に合ったそうだから」 剣士ゼータ「うむ、このサラダは絶品」 闘士ダブル「鳥のから揚げは最高だな」 法術士ν 「この刺身はイケる」 シーブック「何故アルガス騎士団が!?」 シン 「俺達のメシ残らないんじゃ」 958 名前:通常の名無しさんの3倍 :2010/08/29(日) 21 45 04 ID ??? コックローリバイアラン「カサカサ…」 ロラン「ユニヴァーーーース!」バシン シーブック「ああ、あれはダメなんだ」 シン「ほとんどゴキブリだしな」 959 名前:通常の名無しさんの3倍 :2010/08/29(日) 22 04 12 ID ??? 957 クリス「来月まで響きそうな感じが…おや?」(ピンポーン) ロラン「クリスさん、すみませんが行ってもらえますか?」 クリス「はいはい、どなた…みんな、ちょっと!!」 グラハム「食卓の危機と聞きつけてあがらせてもらうぞ、ガンダム!!」 ガロード「げっ!警視正!!」 クリス(出前スタイル?確かこの人、警官だったはず…) シュウト「あれ?このお櫃は何が入っているんですか?」 グラハム「よく気づいたな!少年!!これは今月の旬、秋刀魚寿司だ!!」 一同『おおっ!!』 グラハム「今朝釣ってきた秋刀魚を、先程まで白狼寿司で作らせてもらった」 刹那「白狼寿司…?もしかして、昼間、出前に行ってたのは?」 グラハム「無論、私だ!!修行の身だからな!!」 シロー(昨日の飲み会を断ってたのは、このせいか…) グラハム「遠慮をする事はない!!おかわりはいくらでもあるぞ!!」っ寿司 ロラン「せっかくだから、皆さんでいただきますか?」 一同『いただきまーす!!』 960 名前:通常の名無しさんの3倍 :2010/08/29(日) 22 12 46 ID ??? ハロ長官「公務員のアルバイトは禁止なんだけどね」 グラハム「アルバイトではありません。もちろんボランティアに決まっています!」 ハロ長官「ああ、それなら…(この情熱をもう少し公務に…」
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814 名前:通常の名無しさんの3倍 :2013/03/09(土) 21 11 54.12 ID ??? シーリン「ねぇマリナ、それ、いい加減片付けない?」 マリナ「でも、刹那や子供たちがせっかく作ってくれたんだし…」 シーリン「いや、でも…」 マリナ「…」ウルウル シーリン「………まぁ、あんたがいいならいいんだけどね」 ガチン! バサッ! 刹那「?」 シーブック「どうした、刹那」 刹那「物音が…旗が立てられたような…いや、気のせいだな」
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337 名前:収穫の秋 :2008/09/25(木) 12 52 52 ID ??? ロラン「みなさーん!お昼の用意ができましたよー!」 オデロ「お?もうそんな時間か」 プル「ごはんごはんーーー!!」ドピュン! マルチナ「はや…」 エリシャ「そういえば、お昼どうするの?マルチナ。 あんたが要らないって言うから、用意してないんだけど」 ウッソ「なに言ってるんですか。 エリシャさんもマルチナさんも、一緒に食べていってくださいよ」 エリシャ「ええっ?」 ロラン「そうですよ。 皆さんの分も用意してありますから、遠慮なさらずに」 マルチナ「ね? お弁当いらなかったでしょ?」 エリシャ「もう! 最初からご馳走になるつもりだったのね!」 ロラン「まぁまぁ、せっかく用意した取れたてなんですから。 お世話を手伝ってくださった皆さんには一番に味わっていただかないと」 マルチナ「ほら、ロランさんもこんなに言ってくれてるんだから。 あんまり渋るとかえって失礼ってもんでしょ?」 エリシャ「もう…そうね、せっかくなんだし」 ウッソ「そうそう」 エリシャ「ロランさん、ご馳走になります」ペコチャン ロラン「いっぱいありますから、たくさん食べてくださいね」ニッコリ セシリー「はい。 熱いから気をつけて」 オデロ「ど、どもっス…」 金髪美女に茹でイモと焼きイモを乗せた紙皿を手渡され、 エリシャの前であることも忘れてやにさがるオデロ。 エリシャ「もうっ!」 シーブック「まぁまぁ。 カリカリしてると、せっかくの美人が台無しだぜ?」ホイ エリシャ「あ、ありがとう…(////)」 マルチナ「ふぅ~ん、シーブックさんかぁ…」 エリシャ「えっ?」 マルチナ「ああいうお義兄さんなら、いいかなぁ…ちょっと地味メだけど」ニヤニヤ オデロ「いいっ!?」 エリシャ「ちょっ! 何を…」 ウッソ「マルチナさん、あんまり二人をからかっちゃダメですよ」 マルチナ「だって、あの顔♪」ケラケラ オデロ&エリシャ「「マルチナ!」」 セシリー「お義兄さんですって。 もてるわね、シーブック?」 シーブック「君ほどじゃないから…」 338 名前:収穫の秋 :2008/09/25(木) 12 53 58 ID ??? シュウト「うわぁ…ホコホコだぁ!」 アル「あち、あち」 リィナ「んんーー♪」 リィズ「おいしー♪」 プル「はうはうー(涙」 マユ「プル、大丈夫!?」 プルツー「がっつくから… はい、麦茶!」 マリナ「はぅぅぅ… 焼いただけのおイモが、こんなに美味しいなんて…」 刹那「マリナ・イスマイール、そんなに急がなくてもイモは逃げない。 もっと味わって食べることを推奨する」 マリーメイア「お父様、フォークはお使いにならないのですか?」 トレーズ「何故かねマリーメイア。 せっかくの新ジャガ、指でも味あわなくてどうするんだい?」 マリーメイア「指で、ですか?」 トレーズ「かつて、贅を尽くしたインドのマハラジャたちも、 ご馳走を食べるときは手づかみだった。 手で食べること、すなわち下品という思い込みは関心しないな」 そして、手づかみでエレガントに食されるOZ総帥。 レディ「指先をお舐めになるそのお姿までが美しい…」 セレーネ「うーむ、相変わらず侮れない男ね、トレーズ・クシュリナーダ…」 ミネバ「とっても美味しいです、お父様!」 ドズル「うむ。 これぞまさに大地の恵み、だな。 人は、こうやっていろんなものに生かされている。 そのことを忘れてはならんぞ、ミネバよ」 ミネバ「はいっ!」 ドーリアン「至言、だな」 リリーナ「ドズル先生ですか?」 ドーリアン「あんな強面で、どんな教育をしているのかと、少し心配していたんだが…」 リリーナ「良い先生ですわよ? 子供たちにも好かれていますし」 ドーリアン「どうやらそのようだ。 彼の薫陶を得た若者が社会に出た時…何が起こるか実に楽しみだな」 リリーナ「では、それまではお父様にがんばっていただかないといけませんわね」 ドーリアン「む… リリーナ、なんだか最近、物言いが母さんに似てきたんじゃないかい?」 リリーナ「うふふっ、それは母子ですもの。 当然です」 ドーリアン「そうか、当然か… そうだな。 うん、うまい!」 339 名前:収穫の秋 :2008/09/25(木) 12 54 51 ID ??? カガリ「う~ん、やっぱり物足りない…」っ【チリソース】 アスラン「……まあ、味を見てから使うようになったのは進歩だな」 キラ「前は、問答無用で人の皿にも振りかけてたもんね」 カガリ「うるさい。 …悪かったな」 アスラン「カガリも一応成長してるんだなぁ…」ウンウン キラ「泣かなくてもいいじゃないw」 カガリ「“一応”ってなんだ、“一応”って。 失礼なヤツだな! そのうちマリューもびっくりのナイスバディになってやるから楽しみにしてろ!」 アスラン「そーかそーか、がんばってくれ」 カガリ「ううううううーーーーー」 ラクス「アスラン、そんな言い方はダメよ」 キラ「そうそう。 ちゃんと、正直に『そのままの君が一番だよ』って言ってあげないと」 アスラン「ちょ、キラ、何を言い出す…」 カガリ「アスラン…」 ルナマリア「そんな…アスランが、妖怪つるつるぺったんにしか反応しない人だったなんて… メイリンが相手にされてる時点で、おかしいと思ったのよ!」 メイリン「ちょっとお姉ちゃん! それどういう意味!? 妖怪ってなによーー!!」 ルナマリア「ナイスなバディに生まれた自分を恨むわ…」 メイリン「人の話を聞けーーー!」 シーブック「リィズ」 シン「マユ」 ジュドー「リィナにプル、プルツー」 三人「「「あそこに近寄っちゃダメだぞ」」」 アスラン「何? 新手のイジメ?」 キラ「虐めと言うよりは、弄り?」 ラクス「アスランは打たれ強いですからー」 グエン「どうしたシャア。 お仲間まで居るというのに、行かないのか?」 シャア「私はロリコンではない! 純粋な女の子が好きなだけだ!」 強弁しつつ、物陰に潜む赤いスーツの男。 シャア「ドズル閣下に、ハマーンだと? 今、出て行けば間違いなく身の破滅… だが、ミネバたん…ロラン君…」 340 名前:収穫の秋 :2008/09/25(木) 12 56 23 ID ??? オデロ「よし、昼休み終わりっ! 続きはじめるぞ、ウッソ」 ウッソ「はーい!」 アニス「ずいぶん賑やかにやってるねぇ」 ウッソ「あ! お婆さん! こんにちは!」 アニス「こんな機械人形まで持ち出して…ん? この機械人形は…」 マイ「…どなたです?」ヒソヒソ ウッソ「ここの地主で…」 ロラン「アニスさん!」 アニス「やっぱりあんたかい!」 ウッソ「え?」 ロラン「はい?」 マイ「ふむ?」 アニス「孫から、あの若いのには似てない兄弟がいるって聞いてたが、 まさかあんただったとは思わなかったよ」 ウッソ「良く言われます(苦笑」 アニス「この土地は、爺さんが死んじまってから荒れるに任せてたんだけど… 良く使ってくれてるみたいだね」 ウッソ「素人の、真似事ですけど」 アニス「ふん、こちとら土を弄って40年だよ。 畑をみりゃ、あんたがどれだけ丹精込めて土を作ってきたのかよく判るさ」 ウッソ「いえ…元々の土地が良かったから…」 アニス「ま、頑張りに免じて、爺さんの土地で作るのがイモってのは、カンベンしてやろうかね」 ウッソ「あはは、ありがとうございます」 アニス「この後はどうするんだい?」 ウッソ「今年はずいぶん頑張ってもらいましたから、冬の間は休めようと思ってます。 レンゲ草の種でも蒔こうかなって」 アニス「ふん、悪くないね。 春になったら言ってきな。 いい養蜂家紹介してやるよ」 ウッソ「ありがとうございます!」 シャクティ「アニスさん、どうぞ」ガサガサ アニス「いいイモだ。 孫にシチューでも作ってやるかね」 次で終りかな? でも、Zを手に入れてシマッタ… つづく。
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886 名前:ギギをめぐる冒険 1/7 :2009/06/14(日) 23 34 06 ID ??? つっこみが入った所で767-772続きいきます ハサウェイはギュネイに呼ばれて、彼らがマフティーとして作戦を練る際の秘密の場所へと来ていた。 ハサウェイ「クワック・ サルヴァーからの連絡が来たと言うのは本当?」 ギュネイ「ああ」 クワック・ サルヴァーつまり『インチキ医者』は ハサウェイ達のマフティーとしての活動を支援してくれる者のコードネームである。 全てのやり取りは通信のみで行われるので、その正体はハサウェイですら知らない。 クェス「……偽者たちのこと?」 あまり広くない部屋の隅で、クェスは呟いた。あまりテンションは高くないようだ。 ハサウェイ(まぁ僕も、さっきまでへこんでたしな) これまでに、キンケドゥの偽物が現れたという話を耳にしたことがあった。 しかし、自分たちの偽物が現れるとは考えてもみなかったのだ。 ましてや、ハイジャックに飛行場テロのような汚名を着せられるとは。 ギュネイ「ああ、奴らの正体。……それとギギ・アンダルシアの居場所が判明したそうだ」 ハサウェイ「ずいぶん速いね?」 ギュネイ「それなんだがな……情報をリークして来た奴らがいるらしい」 ハサウェイ「リーク?信用できるの?」 クェス「私たちをはめる為の罠かも」 ギュネイ「『インチキ医者』も情報提供者について教えてはくれなかった。ただ……」 ハサウェイ「ただ?」 ギュネイ「『この時点で裏切っても彼らに、得はない』だそうだ。ほらよ」 そう言って、ギュネイはメモを渡した。それに目を通す。 887 名前:ギギをめぐる冒険 2/7 :2009/06/14(日) 23 35 33 ID ??? クェス「ハサウェイ行くの?」 ハサウェイ「うん。マフティ―を勝手に語って滅茶苦茶する連中を放ってはおけない」 クェス「本当に偽物討伐のため?あの娘のためなんじゃないの?」 ハサウェイ「……討伐のついでに、誘拐された女の子を救うだけだよ」 クェス「……ふーん」 クェスの視線をハサウェイは受け流した。 ギュネイ「久しぶりに、骨の有りそうな奴らが相手になるな」 クェス「あんたも行く気満々?」 ギュネイ「ああ、クェスが行くからな。俺も行く」 クェス「……あーもう、分かったわよ。行くわよ」 ハサウェイは手に持っていたメモに火を付けた。 『ポイントX-30。NT研究所』 たった一文だけ書かれていたメモは灰となった。 ハサウェイ(骨の有りそうな奴らか……飛行場を襲撃した奴らとやり合うことになる……だけですめばいいけど) 888 名前:ギギをめぐる冒険 3/7 :2009/06/14(日) 23 37 10 ID ??? ~キンケドゥ秘密基地~ こっちはこっちでキンケドゥメンバーとケネスによる話し合いが行われていた。 セシリー「つまり、NT研究所がマフティーと手を組んだと?ギギさんを手に入れるためだけに」 ケネス「……今回この件にからんでるのは、マフティ―じゃなく、伯爵だと思っている」 トビア「伯爵?」 ケネス「ガーディアス・バウンデンウッデン伯爵」 ザビーネ「世界最大の保険会社の創業者……だったかな」 ウモン「80歳超えてるじゃろそのジジィ。ガイアの夜明けで見たわい」 キッド「ジジィがジジィって言ってんじゃねえよ」 ウモン「やかましいわ、ガキンチョ」 セシリー「確か、数年前から急激に業績が伸びた会社ですよね」 シーブック「その成長に、ギギさんが関係してたと?」 ケネス「ああ。ギギはNTであることは確かなんだが、少し変わっていてな。 未来予知……なんて言っても信じてもらえないだろうが」 シーブック「いや、割と身近にいます」 事あるごとに甘ったるい雰囲気をだす、弟とその彼女の事を思い出すシーブック。 ケネス「マジでか。さすが日昇町。……まぁとにかく、ある時から彼女の直感がこの会社の指針となっていたようだ その脅威の的中率でもって、会社は急成長を遂げたわけな。だが……」 ザビーネ「伯爵は会社が大きくなるにつれて、不安も増していった」 シーブック「ギギが自分の元を離れることに……?」 ケネス「そうだ」 889 名前:ギギをめぐる冒険 4/7 :2009/06/14(日) 23 38 34 ID ??? トビア「それで、ケネスさんがギギさんを連れ出したんですね?」 ケネス「俺は放浪の旅に出ながら、NTを扱う組織を色々見て回った。その時ギギの噂を聞いて会いに行ってみた」 セシリー「それで、そのまま連れて来ちゃったんですか?」 セシリーが少し呆れたように尋ねた。 ケネス「ま、ありゃ偶然だったけどな。それで二人で旅を続けてて、この町に来ようって事になった」 セシリー「そして、マフティ―を語る者たちの襲撃」 シーブック「それはギギさんだけが狙いだった」 キッド「その伯爵って奴の動機はなんとなく分かるけどさあ。NT研究所の目的は何よ?」 ケネス「そりゃ研究所だし、実験とかだろ」 トビア「実験!?」 ケネス「人工NT、強化人間、コーディネーター、超兵……一部の研究者たちはその次を求めているんだ ……その為には天然のNTってのは、喉から手が出るほどの研究素材だからな」 キッド「でも今はそんな人権無視な事できねんじゃねえの?」 ウモン「だから、責任は全部マフティーになすりつけたってか。あいつらもババ掴まされたのお」 トビア「……ギギさんが危ない!早く行かなくちゃ!!おれはきれてるぜえ!」 シーブック「ああ、そうだな。警察にまかせて、ちんたら救い出しても遅い。俺たちでやるぞ」 ウモン「おお、二人とも燃え取る!」 ザビーネ「大方、ギギ・アンダルシアに別の女性を重ねているのだろう」 セシリー「コホン……今回の仕事はギギさんの奪還です。無駄な戦闘は極力避けましょう」 キッド「NT研究所かー。あいつらたまに分けわかんないMS持ってるからなあ」 ザビーネ「だが、ガンダムの数は減るだろう。もしマフティーとだったらΞガンダムが出てくるところだったがな」 ケネス(そうだ、マフティーは偽物だったんだ……ギギの言った事に間違いはないはずだが……) 890 名前:ギギをめぐる冒険 5/7 :2009/06/14(日) 23 39 56 ID ??? ~NT研究所~ 職員A「ギギさま、お具合の悪い所はございませんか?」 ギギ「……ええ、おかげ様で。それで?私をどうするのかしら?解剖でもするの?」 職員B「いえ、あなたに会いたがっている方が2名おられます。一人はこのNT研究所所長カロン・ラット」 職員A「もう一人は、ガーディアス・バウンデンウッデン伯爵です」 ギギ「…………そう伯爵が」 職員B「あまり驚かれませんね?」 ギギ「なんとなく、想像はしてましたから。それに」 職員A「?」 ギギ「あまり怖くはないわ。すぐに助けが来るって思えるからかしら」 職員B「それはNTとしての勘ですか?」 ギギ「さぁ、そんな大層なものではないと思いますけど。あなたたちもあまりここに長居しない方が身のためよ」 それを聞いた二人の職員は顔を見合わせ、苦笑いをした。 職員A「そう言われましても、我々はこの研究所の職員ですから……」 ギギ「そうなの?あなたたち、ここで会った他の人たちとは違う気がするのに。 飛行場を襲った人でも、ここの研究員でも無いでしょあなたたち?雰囲気が違うのよね」 職員B「雰囲気、ですか」 ギギ「ええ、なんでかな……この場所には合わない感じ」 そのとき、職員Bの持っていた無線に連絡が入った。 職員B「……伯爵が御到着したそうです」 職員A「……ではギギさま、何もない部屋ですが、ごゆっくりしていて下さい。我々は別の用がありますので……」 ギギ「窓もないのね」 二人の職員が部屋のドアを開け、出ようとしたときだった。 895 名前:ギギをめぐる冒険 6/7 :2009/06/15(月) 00 00 36 ID ??? ギギ「ああ、分かった。あなたたち双子ね。だから他の人たちとは空気が違うのよ」 職員B「!」 職員A「…………初対面で分かられたのはあなたが初めてですよ。ギギ・アンダルシア様」 ギギ「そう」 それだけ言うと、二人の男は部屋から出て行った。 一人残されたギギは、どうもできないので、そっと瞼を閉じた。 ギギ(でも……早く来てね……ケネス……ハサウェイ……) 職員B(……やっぱり並のNTたちとはちょっと違うみたいだね) 職員A(伯爵の秘蔵っ子……伊達ではないようだな) その会話は二人の間だけの特殊な『力』で行われていた。 職員B(味方した者に勝利をもたらす『幸運の女神』、か。ここがしばらくしたら荒れるってことも分かってたみたいだけど) 職員A(フッ、荒らすのは我々だがな。彼女の敵にも味方にもならぬ所で、見物させてもらうとしよう) 職員B(僕らの美学のためにだね、兄さん) 職員A(ああ、最後に笑うのは、女神でも預言者でもない、カテゴリーFと呼ばれた我々だ。オルバよ) ………… オルバ(それにしても、双子だって言われたのは本当に初めてだね) シャギア(こんなに似ているのにな?オルバよ) オルバ(そ、そうだね兄さん) シャギア(…………) (続)
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322 名前:コウの一番長い日 1/3投稿日:2006/01/30(月) 22 06 00 ID ??? 金曜日の夕食時。 和気藹々とロランの作ったご飯に箸をつけたところで、アムロは切り出す。 アムロ「実は明日からしばらく出張する事になった。留守の間、家を頼んだぞシロー」 シロー「ごめん、明日からゲンガナムに式典警護の応援に行くからしばらく帰れないんだ。ドモン、弟達を頼む」 ドモン「言ってなかったか? 明日からガンダムファイトに出るためしばらく帰ってこれない」 アムロ「そうか。じゃあコウ、俺達が留守の間はお前がしっかりみんなの面倒見ろよ」 コウ「えー! 僕が!?」 シロー「当たり前だろ、四男なんだから俺達がいない間はお前が一家の柱だ。 もう19歳だろ、来年には成人して税金だって払う身なんだ、それくらいやってみせろ」 シロー「でもそんな、急に言われても……それに税金ったってドモン兄さんとかちゃんと払ってるの?」 ドモン「ファイトマネーから年金だのなんだのとちゃんと払ってから家に入れている」 アムロ「という訳だ。数日とはいえお前が一家のお兄さんになるんだから、しっかりやれよ」 シロー「シーブックやロランの方がしっかりしてそうだが、一応お前が年長者だしな」 ドモン「お前ももう少し兄として頼りがいのある男になれ」 とは言っても、兄3人に比べたらコウは軟弱者である。 問題児の多い弟達の面倒をしっかり見れるのだろうか?(無理無理) それと来年から税金払えって言われても大学生だから就職はまだ先だし、ラグビーもあるし、まともな恋もしたいし、 MS関連の本を読んだりガンプラ作ったりする心のオアシスを削ってまでアルバイトをしなければならないのか。 TVではアルが楽しみにしている『ドラ○もん』のアニメが流れていた、前世紀から続いている人気アニメだ。 コウ「……いっそ『ドラ○もん』や『サ○エさん』みたく永遠に一年が繰り返せばいいのに……」 ジュドー「アニメじゃないんだからそんな事ある訳ないだろ」 さっそく先行き不安になる兄と弟達であった。 323 名前:コウの一番長い日 2/3投稿日:2006/01/30(月) 22 06 49 ID ??? 翌日の朝、平和な朝食を終えたアムロ、シロー、ドモンはさっそく出発した。 ちなみにアムロはキャプテンを連れて出張に出かけた。 聞けばシャアのジオニック社や他企業のモビルシチズンと競い合わせるらしい。 という訳でアムロが帰ってくるまでの間、コウより頼りになるキャプテンも留守となってしまった。 ロランは久々に家事を全部受け持つ事になったが、嫌な顔ひとつしない。 それを見てコウは自分の器の小ささを知りますます自信を無くすのだった。 鬱屈な気分で土曜日の午前を過ごしていると、ぷるぷるぷる~と電話が鳴った。 コウ「もしもし」 シーマ『その声はコウだね』 コウ「ゲッ……シーマさん」 シーマ『おやおや、歓迎されてないようだねぇ』 コウ「あっ、いえ、そういう訳では……」 シーマ『しけた声してるねぇ。せっかくの週末なんだから、あたしとドライブにでも行かないかい? 泊りがけでさ』 コウ「ええっ!?」 シーマ『嫌とは言わせないよ。それともあたしより大事な用事でもあるのかい?』 コウ「それは、あー……あります!」 シーマ『……へえ、そりゃいったい何だい。言ってごらん!』 コウ「そ、その……実はアムロ兄さんとシロー兄さんとドモン兄さんが今日から数日留守する事になって、 そうなると四男の僕が家族を守らなけりゃならない訳で……」 シーマ『あんたが? アハハッ、兄貴三人がいなくなっても、あんたより頼りになる弟なんていくらでもいるだろう!』 コウ「あうっ……そ、そうなんですけど……」 324 名前:コウの一番長い日 3/3投稿日:2006/01/30(月) 22 07 56 ID ??? シーマ『高級旅館の予約も取ってんだよ! フグやアワビといった海の幸で舌鼓を打った後に、 海の見える露天風呂に入って日本酒を飲むなんて贅沢、お前の所の家計じゃできないだろ? あたしが贅沢させてやろうって言ってんだ、たまにはあたしと羽を伸ばしな!』 コウ「た、確かにうちじゃそんな贅沢できないし……頼りにならないっていうのも事実かもしれないけど……。 ……それでも、兄さん達から家族を任されたんだ! それを裏切るなんてできないっ……」 シーマ『…………』 コウ「だからごめんなさい。せめて兄さん達の誰かが帰ってくるまでは、僕……」 シーマ『分かった分かった、今回はあきらめるとするよ』 コウ「ほ、本当ですか!?」 シーマ『その代わり、兄貴達が帰って来たらあたしと楽し~いドライブに付き合ってもらうからね!』 コウ「そ、その話はまた今度ゆっくり……」 シーマ『それじゃまた電話するよ』 コウ「は、はは……それでは」 電話を切ってホッと一息つくコウ。しかし不思議と笑みがこぼれた。 コウ「そうなんだよな……今は僕が一番の年長者なんだ。しっかりしないと」 シーマの誘いを断る口実として『家族を任されたんだ!』と言ってしまったが、 いざ口に出してみると、心の奥底に勇気の炎が灯ったように思えた。 コウ「よぉし! 一家の兄として家族を引っ張っていくぞぉ~!」 カミーユ「兄貴らしい事をしたい? だったらデート代でもくださいよ」 シーブック「兄らしい事をしたい? とはいっても、特に困ってる事は無いし……」 ロラン「お兄さんらしい事を? それじゃあアルの見本になるために嫌いなニンジンも残さず食べてください」 キラ「お兄さんらしい事をしたい? フレイを何とかして」 シン「兄貴らしい事をしたい? キラをミンチにしてよ、何度戦ってもセイフティーシャッターとかで……」 ヒイロ「俺は兄に任務を与える権限を持っていない、自分の事は自分でやる」 ガロード「小遣い(ry」 ジュドー「小遣い(ry」 ウッソ「お姉さん(ry」 アル「ザクと全力で戦った上で負けて欲しいな」 コウ「……挫折していいですかorz」 続く。 330 名前:コウの一番長い日 4/7投稿日:2006/02/01(水) 21 48 47 ID ??? コウは挫折気味のまま自室にこもっていた。 何とか兄の威厳を取り戻したいとコウは考える。 取り戻すほどの威厳など最初から持っていない事には気づいてない。 コウ「僕が自慢できるような事……ラグビー……は、みんな興味無いし……。 ガンプラ……みんな本物の方がいいって言ってるし、いい歳してオモチャを……って言われてるし。 うぅ~ん……他には、そうだ、ガンダムの操縦だ! 純粋な操縦技術じゃアムロ兄さんにはかなわないけど、機体の性能を引き出すのは得意だし、 デンドロビウムみたいな複雑な機体も自在に動かせるんだ! 弟達にMSの腕を見せれば……でもどういう状況で見せればいいんだろう。 やっぱりMSで格好よくズガーン、ドバーンと戦って……誰と戦うのさ」 ~妄想開始~妄想開始~妄想開始~ ギンガナム「このターンXすごいよ、さすがターンAのお兄さん」 カミーユ「うわぁ、駄目だターンXがすごく強くて勝てないぞ」 シーブック「アムロ兄さんやドモン兄さんがいてくれたら……」 ロラン「ターンAでも勝てないなんて、アムロ兄さん助けてー」 ??「ギンガナム! 俺の可愛い弟達に乱暴は許さん!!」 キラ「あれはアムロ兄さんのRX-78?」 シン「いや違う、あれはコウ兄さんのGP-01だー」 ギンガナム「来たかガンダム兄弟のお兄さん!」 コウ「人が安心して朝食を食べるためには!」 ギンガナム「月光蝶である!」 コウ「ぎゃー」 ギンガナム「ふはははは! それでは今日も朝食はいただいていくのである!」 ヒイロ「(コウ兄さんの)任務失敗……自爆するか?」 ガロード「大破したGP-01、ジャンクにしていい?」 ジュドー「売れるのか? こんなポンコツ」 ウッソ「100円くらいで売れるんじゃないの?」 アル「やっぱりガンダムよりザクだね!」 ~妄想終了~妄想終了~妄想終了~ 331 名前:コウの一番長い日 5/7投稿日:2006/02/01(水) 21 50 30 ID ??? コウ「……………………い、いや違う! 今のは相手が強すぎたんだ、ターンXに勝てるMSなんてターンAくらいじゃないか! 今度は別の相手、別のシチュエーションで……」 ~妄想開始~妄想開始~妄想開始~ 東方不敗「それでもドモンの弟かぁー! 貴様らは馬鹿弟子以下なのかー!」 コウ「待てーい! 弟達をいじめる奴は……」 東方不敗「ダークネスフィンガー!」 コウ「ぎゃー」 ~妄想終了~妄想終了~妄想終了~ コウ「いやいやいやいや、だから相手が強すぎるって! もっとこう、やられ役というかかませ犬的な……」 ~妄想開始~妄想開始~妄想開始~ コウ「シャア! 何でロランをさらおうとする。 これでは一家のお母さん役がいなくなってご飯が美味しくなくなる。胃袋に冬が来るぞ」 シャア「私、シャア・アズナブルがロランのご飯を食べようというのだ、コウ」 コウ「エゴだよそれは!」 シャア「私の胃袋が持たん時が来ているのだ」 コウ「サーベルのパワーが負けている? ええーい。……なんと!」 シャア「コウ!」 コウ「お前がいなければ。シャ、シャア!」 シャア「うおーっ」 コウ「モニターが、死ぬ?」 ・ ・ ・ ローラ「二人とも、私のために争わないでー」 ローラは囚われのお姫様的ドレスで鎖に繋がれ、微妙にドレスがはだけていた。 ~妄想終了~妄想終了~妄想終了~ 332 名前:コウの一番長い日 6/7投稿日:2006/02/01(水) 21 51 23 ID ??? コウ「うぐっ、妄想の中で負けそうだったから軌道修正しようとしたら、なぜロランが……。 ああっ! こんないけない妄想をしてしまう僕はお兄さん失格だ! だいたい相手を変態にしたのがマズかった。もっとまともな相手を……というか、弟に僕の力を見せるのが大事。 という事は……こうか? これがBEST……最高のシチュエーション……!!」 ~妄想開始~妄想開始~妄想開始~ カミーユ「シーブックのあほー」 シーブック「カミーユのばかー」 ロラン「喧嘩はやめてー」 コウ「お兄さん登場!」 キラ「やめてよねー本気で喧嘩したらコウ兄さんにかなうはずないじゃないかー」 シン「あんたはいったい何なんだー」 コウ「お兄さんさ! ええい、ビームライフル。ずきゅーん」 ガロード「ひゃあ。サテライトキャノンを押し返された」 ジュドー「なんて強いんだコウ兄さんは」 コウ「ははは。これからもお兄さんを敬いなさい」 ウッソ「すごいですよコウ兄さん」 アル「やっぱりザクなんかよりガンダムの方が100倍格好いーや」 ~妄想終了~妄想終了~妄想終了~ コウ「……………………………………ありえなさすぎる。 僕に弟達の兄弟喧嘩を止める実力なんて無いし、GP-01の性能じゃ無理orz」 コウが寂しい妄想にふけっている頃、弟達は……!! 333 名前:コウの一番長い日 7/7投稿日:2006/02/01(水) 21 52 27 ID ??? カミーユ「目玉焼きか……納豆と生卵を混ぜた方がよかったな」 シーブック「納豆ー!」シャカシャカシャカシャカ…… ロラン「かき混ぜすぎですよシーブック兄さん!」 キラ「目玉焼きにソースどばどば」 シン「あんたの舌は何なんだー」 ガロード「ご飯おかわりー」 ジュドー「今日の味噌汁、濃くないか?」 ウッソ「アル、ニンジンちゃんと食べなよ」 アル「えー、やだー」 カミーユ「……ん? 何か忘れてるような」 シーブック「そういえば今日はギンガナムが来なかったな」 ロラン「ギンガナムさんはシロー兄さんと一緒にゲンガナムにいますよ。式典の警護だとか……」 キラ「誰か足りないと思ったらギンガナムだったのか。通りで今日は平和すぎた訳だ」 シン「だったら俺の分のおかずまで食べるなー!」 ガロード「あれ? 昼飯、一人分余ってね?」 ジュドー「急に三人もいなくなったらロランが間違えたんだろ。おかわり代わりに食っていいか?」 ウッソ「あっ、僕も食べる。目玉焼きはやっぱり塩だね」 アル「から揚げもーらいっ」 コウの昼食は全滅した! 続く。 337 名前:コウの一番長い日 8/11投稿日:2006/02/04(土) 00 16 47 ID ??? コウは挫折気味のまま遅い昼食を食べ終えた。メニューはパンとサラダだけ。 あまりの貧しさに涙ぐみながら、リビングでテレビをぼんやり見ているとキッチンから声が。 ロラン「あっ」 コウ「ん……どうした?」 ロラン「コーラが切れちゃってて……そろそろ三時のおやつだし、買ってこないと」 コウ「コーラか……お茶派の僕には、いや、僕が買ってくるよ」 ロラン「え、いいんですか?」 コウ「こういう時はお兄ちゃんに任せなさい!」 ロラン「助かります。レシート、忘れずもらってきてくださいね。後で代金を払いますから」 コウ「お兄ちゃんが代金を誤魔化すような事をすると思うか?」 ロラン「それもそうですね、ジュドーやガロードがよくやるのでつい……。それじゃお願いしますね」 たかがコーラ数本買いに行くだけ。ある意味パシリや子供のお使いに思えなくもない。 しかしコウは兄として家族の役に立てると純粋に喜び、スキップしたい気持ちを抑えながらコンビニへ向かった。 コウ「コーラが無かったら喧嘩が起きるだろうし、それを未然に防ぐため買い物に行くお兄ちゃん。うん、格好いいぞ。 あんまり大事件が起きても困るけど、これくらいの事なら起きてもむしろ嬉しいかも……なんちゃって」 満面の笑みでコウはコーラを買い、おまけとして弟達のためにクッキーを一箱自腹で購入し、 自分の(コーラの)帰りを待つ家族の下へと帰宅した。 コウ「ただいま~」 カミーユ「女みたいな名前で悪いかよ!」 シーブック「なんとぉー!」 ロラン「みんなー! 喧嘩はやめてください!!」 キラ「やめてよね、本気で喧嘩をしたらシンが僕にかなうはずないだろ」 シン「あんたはいったい何なんだー!」 ヒイロ「俺はあと何回兄弟の尻拭いをしたらいいんだ……」 ガロード「お前らみたいに浮気しまくるような奴と兄弟やってると俺まで同類に思われるんだよ!」 ジュドー「あんたの存在そのものが鬱陶しいんだよ!」 ウッソ「おかしいですよ兄さん達!」 アル「ガンダムなんかキャプテン以外みーんなミンチより酷くなっちゃえー!」 338 名前:コウの一番長い日 9/11投稿日:2006/02/04(土) 00 17 42 ID ??? コウ「……あれぇ? ちょっ、何? ろ、ロラン!?」 ロラン「コウ兄さん! 大変です、些細な事から喧嘩が始まってエスカレートして、兄弟全員を巻き込んでしまって……」 コウ「いきなり手に負えなさそうな事態がぁぁぁっ!! 喧嘩の原因はいったい何なんだ!?」 ロラン「分かりませんよぉ! 僕はおやつの用意をしていて、騒ぎ声が大きくなったと思ったらもう手がつけられなくて」 コウ「くっ……それでも俺は、一家の四男なんだ! みんなー、喧嘩はやめろぉー! 今まで兄弟仲良くやってきたじゃないか、何が原因かは知らないけど……」 カミーユ「そんな弟、修正してやる!」 シーブック「兄弟の都合だけで修正されてたまるか!」 キラ「僕は今泣いているんだうあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」 シン「はは……やった、やったよマユ……」 ヒイロ「全てが狂っているのなら、俺は自分を信じて戦う」 ガロード「これが……貴様達の求めていた喧嘩か!」 ジュドー「大人はいきなり人を殴っていいのか!?」 ウッソ「そんなの汚い、卑怯ですよ! 消えてください!」 アル「嘘だぁー!」 コウ「ねぇ……お願いだから聞いてよ。喧嘩はやめ……ちょっ、カミーユ、空手自慢はその辺に……はぐぁっ!? し、シーブック。シーブック!? 質量のある残像を生身で……どれが本物だ!? キラとシン! 二人とも目がいっちゃってるよ!? そして動きが超人的にー!? ヒイロー! 自爆装置を押すんじゃない! ガロード、月はまだ出てないから天井に穴を開けようとするな! ジュドーは殴り返すんじゃない! カミーユ、自分から仕掛けといて暴力はよくないって……ぐおわっ!? う……ウッソ、そんな事をスペシャルにやるんじゃない……スペシャルな喧嘩はよくな……げはっ! あ……アル……。どうして喧嘩に参加してない僕のガンプラをミンチより酷くしているんだ……ガクッ」 ロラン「コウ兄さーん!」 339 名前:コウの一番長い日 10/11投稿日:2006/02/04(土) 00 18 38 ID ??? しばらくしてコウはソファーの上で目覚めた。 ジュドーとガロードがゴミ捨て場から拾ってきて修理したソファーで、思いのほか使い心地がよく好評だった。 最初に座ったのはアムロ兄さんだったとコウは思い出す。 仕事帰りの疲れたアムロに「さあどうぞ」と。 何気ない日常に散りばめられた宝石のような思い出。 その時の兄弟の笑顔の中に、コウの笑顔もあった。 コウ「うっ……」 ロラン「よかった、気づきましたか?」 コウ「ロラン? 僕は」 ロラン「喧嘩に巻き込まれて頭を打って気絶していたんです」 コウ「……皆は?」 ロラン「ガンダムに乗って……出て行ってしまいました。アルはザクがどうのと言ってたのできっとバーニィさんの所に」 コウ「……アムロ兄さん達がいない時に、一家離散の危機か……」 ロラン「大丈夫ですよ。今までだっていっぱい兄弟喧嘩して、仲直りしてきたじゃないですか」 コウ「そうだな……。兄さん達が帰ってきたら、きっと上手く収めてくれるかな」 ロラン「……兄さん達はコウ兄さんを信頼しているから家を任せてお仕事に行けたんですよ」 コウ「ン……そうかな?」 ロラン「そうですよ。僕だってコウ兄さんを信頼してるんですから、シャキっとしてくださいよ」 コウ「……うん、そうしないとな。ほんの数日だけど、今は僕が一番上のお兄さんなんだから」 コウは今、兄弟愛の素晴らしさを実感していた。今までだって色々あったけどみんな元気に暮らしてきたんだ。 この世にたった14人きりの兄弟なんだから(多いよ)仲良くしなくては! コウ「よし、みんなを何が何でも仲直りさせてやる」 ロラン「頑張ってください」 その時、点けっぱなしだったテレビの映像が突然切り替わった。 340 名前:コウの一番長い日 11/11投稿日:2006/02/04(土) 00 19 22 ID ??? TV『臨時ニュースです。アクシズの核ノズルが暴走し地球圏への落下を始めました。 近隣にいたラーカイラム社とジオニック社の民間MSが救助に行った模様です。 この勇敢な民間パイロット達の安否が気遣われています』 コウ「ちょっ……νガンダムとサザビーの映像が映ったぞ今! アクシズに向かってた!」 ロラン「アムロ兄さぁぁぁん!? 一家の柱が崩れたらもう我が家はおしまいだーっ!!」 コウ「さっきの信頼しているってのは嘘!?」 TV『続いてガンダムファイト開会式を暴走したデビルガンダムが襲撃しました。 ガンダムファイター総出でデビルガンダム討伐に向かっておりますが、被害は甚大です』 コウ「ちょっ……ゴッドガンダムと他シャッフル同盟の四機がデビルガンダムに押し潰されたシーンが……」 ロラン「ドモン兄さぁぁぁぁぁぁんっ!? 頼れる人が根こそぎいなくなってしまうー!」 コウ「落ち着けロラン、まだシロー兄さんが無事だ! っていうかやっぱり僕は頼られてない!?」 TV『続いて月の白の宮殿で行われた式典をテロリストが襲撃。 月の女王ディアナ・ソレル様をはじめ、多くの要人と一部警察官を人質に立てこもっております』 コウ「ちょっ……大破したEz-8が、っていうかテロリストに銃を突きつけられた人質の映像がシロー兄さん!?」 ロラン「ディアナ様ぁぁぁぁぁぁっ!! うっ、急にめまいが……バタンキュー」 コウ「ロラン!? ロラーン! シロー兄さんよりディアナ様の方が大事なのかー!! っていうかアムロ兄さん達が大ピンチで、ロランは倒れて、他の弟達は家出して……。 俺はいったいどうしたらいいんだぁー!!」 どう見てもどうしょうもありません。 本当にありがとうございました。 続く。 347 名前:コウの一番長い日 12/18投稿日:2006/02/06(月) 23 21 07 ID ??? TV『現場からの中継です。 ディアナ親衛隊、ギンガナム艦隊、地球連邦、警察の警備の穴を突いたテロリストの襲撃から、 内部に協力者がいる可能性も示唆されています。あっ! テロリストのMSが親衛隊と戦っています! ゴールドスモーとテロリストのMS……ガンダムタイプのMSと空中戦をしております! さすが親衛隊、素早い動きで翻弄……ああっ! ミサイルがスモーに直撃しました! テロリストが散布したと思われるミノフスキー粒子の中、誘導弾のように追尾したように見えます!?』 ギンガナム『おのぉぉぉれぇっ!! ファンネルミサイルとは小癪な真似を!!』 TV『ああっ! ギム・ギンガナム御大将が刀を持って突撃して……落ちてきた瓦礫に頭をぶつけて倒れました! 部下の方々がギンガナム御大将の救助に向かっております! テロリストのガンダムは依然として戦闘中! 警察の陸戦ガンダムを次々と……』 テレビが新たな情報を告げる中、コウはロランをソファーに寝かせていた。 兄とディアナ様の身に起こった出来事がよほどショックだったらしくうなされている。 コウは頭を抱えた、これからいったいどうすればいいんだと考えると胸が苦しい。 兄達がいなくなってしまったら、食費だの土地の税金だのどうやって払っていくのだ。 一家離散――最悪の展開が頭をよぎる。 しかし、とコウは思う。 バイタリティあふれる弟達なら、一人でも生きていけるだろう。 彼女の家にお世話になるような弟もいるかもしれない。 ロランなどは某御曹司の魔の手が伸びるだろうが、ハイム家で住み込みで働けば問題無いだろう。 アルは……クリスが面倒を見てくれそうだ。兄達と喧嘩をしてマッケンジー宅に数日泊まった事もある。 コウ「……兄さん……早く帰ってきてよ、無事に……」 重苦しい空気の中、唐突に能天気な響きが鳴った。 電話『ぷるぷるぷるぷる~♪』 すがるような気持ちでコウは電話に飛びつく。 348 名前:コウの一番長い日 13/18投稿日:2006/02/06(月) 23 22 49 ID ??? コウ「もっ、もしもし!?」 ブライト『コウ君か? ブライトだが……』 コウ「ブライトさん!? あっ、アムロ兄さんはどうなんですか!? 無事ですよね!?」 ブライト『ニュースを見たのか? 実はこちらもあまり状況が掴めなくてな』 コウ「そんなっ……!」 ブライト『俺は本社にいるから連絡待ちだ。向こうにはあとアストナージがいる……さっき電話があった。 ケーラとキャプテンもアムロと一緒にアクシズへ向かったという程度しか……』 コウ「アムロ兄さんは大丈夫ですよね? ねえっ、ブライトさん!」 ブライト『……νガンダムの整備は完璧だとアストナージは言っていた』 コウ「じゃあ!」 ブライト『しかし……最悪の事態は覚悟しておいてくれ。今は君がお兄さんなんだから、 弟達の支えになってやるんだ。アムロが無事帰ってくる事を俺も祈ってる』 コウ「うぅっ……」 ブライト『ではしっかりな』 電話が切れた。コウは重圧に押し潰されそうになってしまった。 最悪の事態……アムロ兄さんが帰ってこない? アクシズと一緒に燃え尽きる……と? そんな馬鹿な。そんな……そんなの……。 再び電話が鳴る。ブライトさん? そう思って受話器を取る。 レイン『もしもし、レインよっ』 コウ「レインさん……」 レイン『お願いがあって……デビルガンダムが暴走して、ガンダムファイトが無茶苦茶になってしまたの』 コウ「知ってます、ニュースで見ました。……ドモン兄さんは?」 レイン『分からないの……行方不明で。ガンダムファイターのみんなはデビルガンダムを倒しに行って……人手不足で。 だから、あなた達もガンダムで協力して欲しいの! ドモンを探して……お願い……』 コウ「……すみません、無理です……」 レイン『無理……って、どうして!? ドモンが行方不明なのよ! 早くしないと手遅れになるかもしれない!』 コウ「とてもガンダムを出せられる状況じゃないんです、こっちだって大変なんですよ! 僕だって助けて欲しいんです!」 レイン『もういいわっ! コウ君はやる時はやる奴だってドモンが言っていたのに……もう知らない!』 349 名前:コウの一番長い日 14/18投稿日:2006/02/06(月) 23 23 44 ID ??? 電話が切れた。コウは震えていた……やる時はやる奴と、誰が言ったって? 違う……自分は本当に駄目な男なんだ。この状況で何をしたらいいか分からず、誰かに助けて欲しいと願うばかり。 駄目だ……自分は駄目だ……とても弟達を支えるなんてできない。 助けて……誰か助けて……。 再び電話が鳴る。誰だろうとかまわない、そう思って受話器を取る。 コウ「もしもし……」 シーマ『何て声してんだい、こんな時にさ』 コウ「……シーマさん?」 シーマ『臨時ニュースを見たよ、えらい事になってるじゃないか。アクシズ、デビルガンダム、白の宮殿』 コウ「……ええ。本当に、もう……どうしたらいいか……」 シーマ『何言ってんだい! 兄貴三人がいない今、あんたがしっかりしなくてどうするのさ!』 コウ「駄目なんですよ僕……兄さん達がいないと何もできない。弟達は何か喧嘩しちゃって家出して……。 多分、テレビだって見てないだろうから兄さん達の事も知らないですよ……何て説明すればいいんですか。 説明したところで兄さん達が助かる訳じゃない……兄さん達に何かあったら、僕、とても弟達を支えられません」 シーマ『…………』 コウ「結局僕は……誰の期待にも応えられない。もういっぱいいっぱいなんですよ……」 シーマ『……情けない男だねぇ、あんたは!』 いつもにも増してきつい声はコウを震わせた。 シーマ『兄貴達に弟達を任されたんだろ? やって駄目だったんならともかく、 何もやらないうちからあきらめるなんて……あんたにとって家族はその程度のもんなのかい!』 コウ「違っ……大切だから怖いんじゃないか」 シーマ『違わないね、本当に大切なら絶対に手放すまいと躍起になるもんさ。 家族がバラバラになろうって時に何もしないような奴は、はなっから家族じゃないんだよ!』 350 名前:コウの一番長い日 15/18投稿日:2006/02/06(月) 23 24 33 ID ??? 電話が切れた。コウはゆっくりと受話器を戻し、唇を噛んだ。 臨時ニュースが告げた兄達の事件より、今は、シーマの言葉が重い。 家族じゃないから、家族がバラバラになっても平気? 平気な訳がない。それが家族である何よりの証だ。 だったらどうする? 家族ならどうする? 兄弟ならどうすべきだというんだ? 再び電話が鳴る。自分の中で動き出した何かを感じながら受話器を取る。 コウ「もしもし」 リリ『シローさんのお宅かしら? 私、警察署所長のリリ・ボルジャーノといいます』 コウ「シロー兄さんの状況はどうなったんですか!? テロリストの要求は!?」 リリ『あら、お耳が早いのね』 コウ「臨時ニュースでやってました。壊れたEz-8と、テロリストに捕まったシロー兄さんが映ってたので……」 リリ『シローさんも映ってらしたの? 目ざといのね。テロリストの機械人形って相当お強いみたい』 コウ「シロー兄さんを倒すほどとは……」 リリ『ハリーさんを倒すほどですからね。まあディアナ様が人質に取られていたせいかもしれないけど』 コウ「……人質の状況は分からないんですか?」 リリ『テロリストの検討はついてるけど、交渉は難しそうね。実力行使に踏み切る予定なんだけど……』 コウ「それじゃあ人質が危険にさらされます!」 リリ『交渉にはまず乗ってこないでしょうし、相手の目的はターゲットの殺害よ。 誰を殺して誰を解放するつもりかは知らないけど。 まあ白の宮殿の事は私達に任せておいて、ディアナ・カウンターやギンガナム艦隊だけじゃなく、 警察含め様々な組織で合同救出作戦を行う予定だから』 コウ「それなら僕も……僕もGP-01で手伝わせてください!」 リリ『ご遠慮させていただくわ。機械人形の操縦の腕前はともかく、秒単位の作戦ができる人じゃないと困るもの。 でも安心して、あなたにも機械人形でできる事があるからそれをやってもらおうと思って電話をしたの』 コウ「何でもやります!」 リリ『あなたの弟さん達が町外れで機械人形を使った大喧嘩をしているの。 警察署は白の宮殿テロの他に、アクシズやらデビルガンダムやらで忙しくて手が空いてないのよ。 兄弟なんだから責任持って喧嘩を止めてきなさい。町に被害が出てからじゃ困ります』 コウ「任せてくださいっ」 351 名前:コウの一番長い日 16/18投稿日:2006/02/06(月) 23 26 13 ID ??? リリ『いいお返事ね。あなたは……えっと、ごめんなさい、ご兄弟の数が多くて……お名前は?』 コウ「四男のコウです」 リリ『そう、コウさんね。不思議と初めて聞いたような気がするわ、一度兄弟全員の名前を教えてもらった事があったのに』 コウ「僕は影が薄いですから……」 リリ『そう? ハキハキとした好青年って感じがするけれど。まあいいわ、早く兄弟喧嘩を止めに行ってちょうだい』 コウ「はいっ!」 電話を切ったコウは、さっそくMS格納庫へ駆け込んだ。 残っているMSは四機。アムロ兄さんのRX-78と、ロランのターンAと、自分のGP-01とGP-03だ。 さて、どちらで出撃するか。コウは考える。 デンドロビウムは大気圏内では使えない、ステイメン単機で使うくらいならGP-01の方がいいだろう。 しかしハッキリ言ってしまえば、GP-01で弟達のMSを止めるのは至難だ。 一家にあるガンダムの性能を下から数えるとEz-8、RX-78、GP-01の順になる。 果たしてGP-01で弟達のガンダム八機を止められるか? 絶 対 無 理。 デンドロビウムなら可能性は無くもないが、前述の通り地上じゃ使えない。 コウ「それでも……兄弟喧嘩を止めるしかないんだ!」 卑怯でも何でもかまわない。弟達が誇れる兄でなくてもかまわない。 ブチギレモードの弟達に兄達の事を伝えても、すんなり止まってくれるとは思えない以上、 実力行使をしてでも弟達を連れて帰る。兄弟がバラバラになるなんて事態だけは止めてみせる! そして弟達と一緒に、いや、最悪自分一人でも現在安否不明の兄達の所に駆けつけるのだ。 コウは白い巨人に乗り込み起動させる。 巨人の表情は勇ましくも優しげで、力強かった。 352 名前:コウの一番長い日 17/18投稿日:2006/02/06(月) 23 29 11 ID ??? 町外れの小山に生える木々の上にF91が墜落した。 そこに追撃をかけるべくZガンダムがビームライフルを放つ。 しかしF91は木々を燃やす勢いでスラスターを吹かし回避した。 その横でZZがハイメガキャノンを上空に発射し、ウイングゼロカスタムのツインバスターライフルと激突する。 空中で動きを止めたウイングゼロカスタムを狙ってV2が光の翼を出したまま突進したが、 ストライクフリーダムのフルバーストが放たれたためそれを回避してさらに天へ駆け上って回避。 ストライクフリーダムの背後にデスティニーが現れるも、 流れ弾であるF91のヴェスバーが二機をかすめ機体を揺さぶった。 自分以外全員敵。その特殊な状況が混沌とした戦場を生み出している。 目に入ったガンダムは手当たりしだい攻撃し、協力し合う者など誰一人としていない。 いつ誰が撃破されてもおかしくない。 そしてついに最初の犠牲者が生まれようとしていた。 ハイメガキャノンのせいでパワーダウンしたZZにトドメを刺そうと、 Zガンダムはビームサーベルで接近戦をしていた。 そこにV2のビームライフルが発射される。 ZZに気を取られていたZガンダムに回避は不可能だった、 しかし自分の敗北を拒絶する強烈な思惟がZガンダムからあふれ出しバリアーを形成する。 必殺と思って放ったビームライフルを防がれV2の動きが止まった。 そのV2の周囲をF91の残像が駆けヴェスバーを構える。 どれが本物なのか判別できずV2は対処できずにいた。 ウッソ「うわぁー!」 シーブック「もらったぁー!」 F91はヴェスバーをV2に向けたまま、唐突に体当たりをした。 V2とF91は斜面を転げ落ちる。ヴェスバーを撃っていれば確実に落とせたのに何故とウッソは疑問に思った。 353 名前:コウの一番長い日 18/18投稿日:2006/02/06(月) 23 32 40 ID ??? シーブックもまた困惑していた。ヴェスバーを発射しようとした瞬間、背後から重い衝撃が襲ったのだ。 結果、F91は吹っ飛ばされ、V2に衝突してしまった。 いったい何の攻撃を受けたのか心当たりが無い。 ビーム兵器ではない、かといって実弾兵器でもない。爆音は無かったはずだ。 まるでMSに体当たりをされたような衝撃だった。 F91はV2に追撃を仕掛けるよりも謎の攻撃の正体を確かめるべく振り向いた。 コウ「みんなっ! 喧嘩はやめるんだ!!」 通信機を通しての呼びかけに、兄弟達はコウが来た事を知った。 邪魔者が一人増えた、そう考えてコウの乗るガンダムを見る。 ガンダムの下腹部にコウの姿があった。 ガンダムはトゲのついたハンマーを持っていた。 ガンダムはダンディなヒゲを生やしていた。 コウ「今は兄弟喧嘩なんかしてる時じゃない! 兄さん達が大変な事になってるんだぞ!」 GP-01ではかなわない。 デンドロビウムは使えない。 そこでコウは、すべてのガンダムを相手にできるガンダムに乗ったのだ。 弟ロランのガンダム。 ホワイトドールとも呼ばれる最強のガンダム。 威風堂々とターンAが立っていた。 風は嵐になって駆け抜けようとする。 続く。 361 名前:コウの一番長い日 19/21投稿日:2006/02/10(金) 20 12 37 ID ??? ターンAガンダム。 単機で地球文明を埋葬する月光蝶を搭載する最強のMS。 故に下手な攻撃で月光蝶を呼ばないよう、兄弟喧嘩に参戦した事はなかった。 そのターンAが今、兄弟喧嘩の場に颯爽と現れたのだ。 戦うにせよ戦わないにせよ、ターンAを無視する訳にはいかない。 弟達は一時動きを止め、しかし武器は下ろさぬまま、ターンAに乗るコウへとモニターを向けた。 コウ「みんな聞けぇー! こんな下らない喧嘩をしている場合じゃない!」 カミーユ「そんな物を持ち出して、何しに来たんだ!」 コウ「喧嘩を止めに来たんだ、何が原因でこうなったかは知らないが……こんな大騒ぎするなんて大人気ない!」 ジュドー「自分のガンダムじゃ勝てないからってターンAを持ち出すコウ兄貴こそ大人気ない!」 コウ「それはっ……そんな場合じゃないんだ、話を聞いてくれ」 ウッソ「聞く耳なんてありませんよ、邪魔をするっていうんなら容赦しません!」 コウ「暴走したアクシズの落下を防ぐため、アムロ兄さんがνガンダムでアクシズに行ってしまったんだぞ!」 キラ「それがどうしたんですか。アムロ兄さんなら引き際くらい心得てるでしょ」 コウ「アクシズにはまだ民間人が残ってる! その人達を放っておけるほど薄情な人じゃない! それからドモン兄さんもガンダムファイトの会場をデビルガンダムに襲撃されて行方不明なんだ!」 シーブック「なんとっ……しかし、ドモン兄さんほど丈夫な人間はいない。無事に決まってるだろう!」 コウ「ニュースの映像を見てないからそんな事を言えるんだ! いくらドモン兄さんでも、あれじゃ……。 今すぐ助けに行かないと手遅れになるかもしれないんだぁー!」 ガロード「だったら自分で助けに行けよ、俺達は関係ない。シロー兄さんに頼んで警察に手伝ってもらえばいいだろ」 コウ「白の宮殿がテロにあったんだ! シロー兄さんやディアナ様が人質になってる! 市民も巻き添えになって被害が出てしまっているんだ!」 ヒイロ「テロ……市民に被害が!?」 コウ「どこも人手が足りないんだ。でも僕達がガンダムで手伝えば……」 シン「知らないねっ。兄さん達の事なんか」 コウ「なっ……血のつながった兄が危ないんだぞ!?」 362 名前:コウの一番長い日 20/22投稿日:2006/02/10(金) 20 13 57 ID ??? コウは血が凍るような思いをした。あれほど自分が悩み苦しんだ事件を、何と軽く受け止めているのか。 ブライトさんやレインさんがどれほど……。 ウッソ「血のつながった兄が何だっていうんだ! それだけの理由で毎日顔を合わせて……もう耐えられないよ!」 ガロード「だいたいうちの兄弟は女にだらしない奴が多いんだよ! 俺まで同類に見られちゃたまんないぜ!」 シーブック「一緒くたにするな! そういう思慮の無い馬鹿な弟がいるこっちこそ迷惑をする!」 キラ「やめてよね、モテない男のひがみは見苦しいよ」 コウ「そんな……どうして兄弟同士で傷つけ合うんだ。いったい何が理由でこんな喧嘩を!」 カミーユ「理由なんてもう忘れたね。あえて言うなら今までの鬱憤が爆発したんだろ。 男の意地にかけて負けられないんだ! 兄弟なんて消えてしまえ!」 ヒイロ「俺は……感情で行動すると決めた。今は引けない」 コウ「兄さん達がどうなってもいいのか!? 手遅れになったらどうするんだ!」 シン「知ったこっちゃないねっ。アムロ兄さん達もこいつら同様、もうどうでもいいんだ!」 シンはビームブーメランをキラに向かって投げた。 それを皮切りに、動きを止めていたガンダム達がいっせいに戦闘を再開する。 その光景を見ながら、コウはわなわなと震えていた。 コウ「同じ兄弟じゃないか! 兄さん達が危ないんだ、助けようと思わないのか。 知ったこっちゃないなんて酷い、酷すぎる!」 ウッソ「酷いもんか! 最年少だからってアルを贔屓したりして、僕とたいして歳が違わないのに!」 シーブック「そういう捻くれたものの考え方をする! それが原因だとなぜ気づかない!」 ジュドー「ちょっと早く生まれたからって兄貴面してんじゃねーよ!」 カミーユ「弟は兄の言う事を聞いてりゃいいんだよ! 弟のくせにいきがるな!」 弟達の乗ったガンダムが傷ついていく。心無い言葉で心を傷つけ合っている。 それが悲しい。コウは悲しかった。 363 名前:コウの一番長い日 21/22投稿日:2006/02/10(金) 20 15 09 ID ??? コウ「僕は、俺はもう我慢ならない!」 昂ぶった感情を読み取ったのか、ターンAは両手をいっぱいに広げた。 コウ「みんな……俺は、俺達は兄弟なんだ。兄弟なんだよー!」 誰よりも強い感情の込められた声が、悲しくも勇ましいプレッシャーが、再び弟達の動きを止める。 コウ「俺は兄弟の絆を守りに来た。けど、兄を馬鹿にするような弟と戦う! だけど、弟を見下す兄とも戦う! 兄弟を大事にしない弟とは、俺は誰とでも戦ってやる!!」 コウはコックピットに座った。ターンAの双眸が光る。 ハイパーハンマーを持った手を掲げ、鉄の凶器をブンブンと振り回した。 コウ「全員家に連れて帰る! 連れて帰って、反省させて、俺は兄さん達を助けに行く!」 コウが最初に飛び掛ったのは、一番近くにいたシンのデスティニーだ。 シン「そんな原始的な武器ぃー!」 投げられたハンマーを両手で受け止め、シンは会心の笑みを浮かべた。 渾身の一撃とはいえ、所詮コウ兄さんなんてこの程度の奴だ。 このまま掌部ビーム砲"パルマフィオキーナ"で鉄球を木っ端微塵にしてやる。 しかし、そうするよりも早く――鉄球が火を噴き急速回転を始めた。 シン「えっ!?」 鉄球の回転力に耐えられずデスティニーの手が弾き飛ばされる。 さらにハンマーは炎を噴出する推進力を利用してデスティニーの胴体に直撃した。 機体を揺さぶられたデスティニーはその場に倒れる。 ターンAのハンマーにこういう機能がついている事はみんな知っていた、 だがターンAが戦う事態が滅多に無いため、それを失念してしまっていたのだ。 キラ「このっ……!」 怒ったキラはフルバーストで攻撃するも、ターンAは機体の前面でハンマーを回し防御する。 Iフィールドをまとったハンマーは、ストライクフリーダム最強の攻撃ですら傷ひとつつかない。 コウ「これが黒歴史の力かぁー!」 ハンマーを回したままふくらはぎのスラスターで高速接近するコウ。 無傷のターンAに驚愕したキラは動きを止めてしまっており、回転ハンマーの体当たりに吹っ飛ばされた。 364 名前:コウの一番長い日 22/22投稿日:2006/02/10(金) 20 16 32 ID ??? ガロード「嘘だろ!? あの二人が一瞬で――」 ビームライフルを構えるガンダムDXに気づいたコウは、天高く飛翔した。 照準を合わせるべく、ビームライフルを持ち上げるガロード。 ガンダムDXと、ターンAと、月が一直線に並んだ。 月は夕方でも見える。色は白く、目立たないけれど。 このままビームライフルを撃ったとて、ビームが月まで届くはずもない。しかしガロードはためらってしまった。 ターンAが近づき、月を覆い隠す。 コウ「やぁー!」 ターンAの飛び蹴りがガンダムDXのヒゲをへし折り、尻餅を着かせた。 ガロード「……畜生……」 まだ戦える。しかしガロードはMSを立たせようとはしなかった。 次にF91が肉薄する。 シーブック「ターンタイプといえど、乗っているのがコウ兄さんならーっ!!」 コウ「させるかーっ!」 ハイパーハンマーがF91の胴体を貫く、しかし手ごたえは無かった。 コウ「残像か!? しかし――」 ターンAの左手を前方に突き出して、コウは残像目掛けて突進した。 左手が残像の頭部をすり抜ける、そしてさらに先にある残像へと迫り、その頭部をまた左手がすり抜ける。 それを幾度か繰り返すうちに、残像を残して高速移動するF91にターンAが着実に接近していた。 コウ「ターンAのスラスターなら!」 シーブック「なんとぉー!」 すべての残像を突破して、ターンAの左手がF91の頭部を鷲掴みにする。 そして地面に引っ張り倒すと、背中を向けてふくらはぎのスラスターベーンの発熱で重圧をかけ、 空中でクルリと一回転した勢いのままハイパーハンマーを振り下ろす。 コウ「しまったっ!」 これは会心の一撃だ、そう確信したからこそコウは焦った。 地面に倒れている無防備なF91にこの一撃は強力すぎる。コックピットに直撃してしまう。 シーブック「うわぁっ……あっ!」 死ぬかもしれない、焼き立てのパンを持ったセシリーの微笑みをシーブックは思い出した。 風は吹き荒れる。 続く。 376 名前:コウの一番長い日 23/25投稿日:2006/02/12(日) 16 38 36 ID ??? 遠心力の乗ったハイパーハンマーが、F91のコックピットに迫る。 ハンマーを振るうコウにすら止められない攻撃、シーブックは死の可能性に恐怖した。 しかし――。 響く衝撃音の後、翼のひしゃげたウイングゼロカスタムが吹っ飛ばされ斜面を転げ落ちる。 コウ「ひ……ヒイロ!?」 ヒイロ「感情で行動を――ぐあっ」 ウイングゼロカスタムは木々をなぎ倒す事で勢いを弱め、斜面の中腹で動きを止めた。 シーブック「……何だ、どうなったんだ? Wガンダムがモニターに……ヒイロ?」 F91がゆっくりと起き上がり、自分をかばってくれたヒイロを見つけた。 シーブック「ヒイロ!? どうして、大丈夫なのか!?」 ヒイロ「自爆するよりは、軽い」 無愛想ながらもハッキリした声にシーブックは安堵する。それはコウも同様だった。 コウ「よかった、ヒイロ……シーブックも」 そしてスラスターで減速しながら森に下りると、ターンAの頭部をZガンダムに向けた。 コウ「カミーユ! もうこんな喧嘩は――」 カミーユ「ターンAだからって調子に乗って!」 コウ「ヒイロはシーブックをかばったんだぞー!」 Zガンダムが全身からオーラを放ったかと思うと、手に握られたビームサーベルのビームが巨大化した。 カミーユ「ここからいなくなれぇ!」 咄嗟にハイパーハンマーを回転させて防御するも、カミーユの力によって強化されたビームサーベルは、 ターンAの強力なIフィールドを破りハンマーを破壊した。 コウ「しまった、うわっ」 ギリギリで刀身を回避するも、武器を無くしてしまったターンAは窮地に立たされてしまった。 カミーユ「ふふふふふ、はははははは、ざまあないぜ!」 高笑いしながらカミーユは追撃を仕掛ける。 二度目の斬撃。ターンAを一刀両断しかねないその攻撃は、頭部を焼き切る直前で受け止められた。 コウもまたターンAのビームサーベルを抜いたのだ。 ビームの収束率が桁違いのため、カミーユの念が強化したビームサーベルを見事防ぐ力がある。 377 名前:コウの一番長い日 24/25投稿日:2006/02/12(日) 16 39 48 ID ??? カミーユ「このっ……」 ジュドー「何ちんたらやってんだよ!」 焦れたジュドーもまたビームサーベルを抜き、コウに肉薄する。 ハイメガキャノンの影響でパワーダウンしているとはいえ、動けないターンAを仕留めるくらいはできる。 コウ「何でまだ戦うんだ……兄弟だろ! 俺達は兄弟だろ!」 間に合うはずだったZZの攻撃は、コウの言葉を受けた迷いで一拍遅れてしまった。 それに気づかぬままコウはビームサーベルを横に受け流しつつスラスターで飛び上がった。 コウ「どうして喧嘩をやめないんだー!」 ウッソ「おかしいですよ、コウ兄さん!」 空中からカミーユとジュドーを見下ろすコウの背後にウッソが現れる。 ウッソ「だったら何でコウ兄さんまで喧嘩に参加してるんですか! 喧嘩をやめろと言うならまずコウ兄さんがやめてください!」 光の翼を出して突っ込んでくるV2。 虚を突かれたコウに回避は不可能だった。 光の翼がターンAを背中から切り裂こうとして、弾き飛ばされる。 ターンAの背中から極彩色の光が放出されていた。 兄弟全員が青ざめる。この光は――! コウ「ターンA!? 駄目だ、月光蝶を呼ぶんじゃない!」 まるで溺れたように手足を振り回しながら、ターンAはゆっくりと地面に下りる。月光蝶を発動させたまま。 コウ「くそっ! 止まれ、止まれよぉっ!!」 無茶苦茶にスイッチをいじる、しかし止まらない。黒歴史を呼ぶ最強の兵器の美しい輝きが広がる。 カミーユ「何やってんだよ! だからターンAを持ち出したりなんかしちゃ……」 ウッソ「ぼ、僕は……こんなつもりじゃ。コウ兄さん!」 ジュドー「何とかならないのかよー!?」 コウ「………………ターンAを破壊しろ!」 カミーユ「な、何? ターンAを?」 コウ「壊してでも止めるんだ! ターンAが自動防御しないよう、俺が動きを止める!」 378 名前:コウの一番長い日 25/25投稿日:2006/02/12(日) 16 40 43 ID ??? ウッソ「そんな事をしたらコウ兄さんが!」 コウ「いいんだ、早く! 黒歴史が来るぞ!」 ジュドー「兄弟喧嘩のせいで……世界が滅ぶのか?」 コウ「やれー!」 Zガンダム、ZZ、V2以外の、倒されてしまったMSがいつしか立ち上がっていた。 元々、壊れて動かなくなるほどの攻撃はしていない。 誰か一人でも、ターンAをビームサーベルでぶった斬ってやれば、ターンAは止まるだろう。 しかし……コウはどうなる? ついさっきまで争っていた兄弟達は、誰一人、攻撃をできなかった。 兄弟全員が気づかぬ山の陰からターンAに向けられているビームライフルの銃口も、迷いに震えていた。 ――突然、木々の中からザクⅡ改が現れる。 バーニィ「待ち伏せ作戦成功ぉー!」 ヒートホークをターンA目掛けて振り上げた。 アル「バーニィー! 何か仲直りしそうな雰囲気だから、もう戦わなくていいんだー!」 近くにあった道路の真ん中で、アルが大声で呼びかけていた。 しかしザクⅡ改は無情にもヒートホークを振り下ろし――けれど刃が届く前に月光蝶に巻き込まれてしまった。 アル「バーニィー!」 月光蝶の光にザクⅡ改は破壊され、爆発を起こした。 間近で起きたザクⅡ改の爆発で、ターンAは月光蝶を出している背中で木々をへし折りながら倒れた。 その結果、なぜか月光蝶は止まったのである。 こうしてガンダム兄弟の喧嘩は、バーニィがミンチより酷くなっただけで無事終了する。 その様子を――山の陰から単眼のMSが見つめていた。 助け舟にと思って構えていたビームライフルを使わずに済んだ事を安堵しながら。 柔らかい風が兄弟を包んだ。 続く。 382 名前:コウの一番長い日 26/30投稿日:2006/02/14(火) 21 35 12 ID ??? 月光蝶を止めたターンAは、弟達のガンダム全機を引き連れて自宅へ戻った。 コウ「さあ! これからが本番だ。アクシズのアムロ兄さんとアクシズ在住の人々、 白の宮殿のシロー兄さんとディアナ様をはじめとする要人多数、 デビルガンダムの襲撃を受けたドモン兄さんとガンダムファイト関係者。 大事件連発のためどこも人手不足だ! ゆえに俺達ガンダム兄弟、援護に向かう!」 格納庫の中で高らかに宣言するコウ。まるでガトーのように勇ましく重厚だった。 コウ兄さんってこんな人だっけ? と弟達も驚いている。 コウ「しかし白の宮殿は各組織による合同救出作戦が行われる予定のため、俺達素人が入っても邪魔になる。 そこでアクシズ落下阻止部隊とデビルガンダム討伐兼ドモン兄さん捜索隊を結成する! 異論は!?」 ヒイロ「俺はテロのスペシャリストだ。白の宮殿に行っても邪魔にならない自信がある」 コウ「しかし……」 ヒイロ「幸いリリーナは白の宮殿にいないが、リリーナと関係深い要人もいる……リリーナのためにも俺は行く」 コウ「よし分かった! ヒイロは至急ゲンガナムへ直行してくれ!」 ヒイロ「任務了解」 コウ「カミーユ、ジュドー、シーブック、ウッソはアクシズへ行ってくれ! NTが多い方がνガンダムのサイコフレームにいい影響を与えられるような気がする、 俺はNTじゃないからよく分かんないけど何となくNTってそんな感じかなとか思うし多分上手くいくから! ガロード、キラ、シンは俺と一緒にデビルガンダム討伐だ! 攻撃に特化したMSだからデビルガンダムを倒すにはもってこい。俺もデンドロビウムで宇宙(そら)へ上がる! アルは留守番だ、気絶しているロランの看病を頼んだぞ。男の子なんだからしっかりな」 ガロード「今日のコウ兄さんは一味違うな」 カミーユ「すごいプレッシャーだ……」 シン「普段からこんな感じならアムロ兄さんみたいに尊敬できるかも……」 シーブック「地味キャラポジションを卒業している……?」 キラ「本当、すごいよね」 兄の威厳――求めていた時は得られなかったものが、純粋に兄弟の絆を想って行動したらすぐ手に入った。 コウは自分の行いに酔いながらも、さらなる向上心を持ってより高みへ駆け上ろうとしていた。 383 名前:コウの一番長い日 27/29コウの一番長い日 27/30投稿日:2006/02/14(火) 21 36 17 ID ??? コウ「よぉし! ガンダム兄弟大勝利、希望の未来へレディ・GOだ! みんな、行くぞ!」 ヒイロ「……コウ兄さん」 コウ「ん? まだいたのか。そうかそうか、ヒイロの気持ちよく分かった。兄弟みんなで仲良く出撃したいんだな?」 ヒイロ「翼の調子がよくない。ここまで歩いて来たから気づかなかったが、とても飛んだり走ったりできそうにない」 コウ「……へ?」 ヒイロ「月へは……行けない……」 コウ「……ま、まあヒイロもお留守番という事で。ヒイロが家にいれば外敵は駆除できるし」 シン「マニピュレーターがいかれてて武器を使えないんだけど……」 コウ「は、ハンマーで滅茶苦茶にしちゃったからな……」 キラ「僕もハンマーで吹っ飛ばされたせいで背中の羽が壊れちゃった。これじゃ羽を広げて戦えないよ」 コウ「いや、別に羽を広げなくても戦えるのでは……」 ウッソ「僕の光の翼も微妙な感じなんだけど。これじゃコントロールできない」 コウ「月光蝶の影響かな……コアファイターだけで出撃とかって無理?」 シーブック「F91も何か変だな……破損箇所からナノマシンが入ったか?」 コウ「げ、月光蝶のせいか……」 ジュドー「俺のZZも何か調子悪いぞ。ハイメガキャノンを撃ったとはいえここまで消耗するのは変だ」 コウ「月光蝶のナノマシンにやられたっぽい……ね……」 カミーユ「よく見たらヒイロやキラのMSも月光蝶にやられてるんじゃないか?」 コウ「うっ……そ、そう?」 ガロード「月光蝶の影響かどうか知らないけど、DXの折れたヒゲが勝手に再生してる。ターンAのヒゲの形で」 コウ「月光蝶にそんな機能がー!?」 兄の威厳、失墜寸前。 アル「コウ兄ちゃん」 コウ「今度は何だー!?」 アル「ロラン兄ちゃんが起きてきたよ」 ロラン「やあコウ兄さん、何かあったんですか?」 コウ「ロラン、もう大丈夫なのか!?」 ロラン「ええ。事件も無事解決しましたし」 コウ「……はい?」 384 名前:コウの一番長い日 28/30投稿日:2006/02/14(火) 21 37 31 ID ??? リビングに戻る兄弟達。 テレビ画面には白の宮殿が映っていた。 TV『ではさっそく人質を救出した勇気ある警官にインタビューしてみましょう』 シロー『いやぁ、正直怖かったですよ。生身でマシンガン避けるなんて二度とやりたくないですね。 それに非常に訓練されたテロリストというのに加え、勝利の女神でもついてるような強さでしたから』 TV『勝利の女神ですか。しかしこちらには月の女王様がついてますからね』 シロー『ええ。ディアナ様も銃を持って戦いになられて、自分を含め人質達の士気が上がりました』 TV『そういえば警察や軍隊が人質救出作戦を予定していたらしいですが……』 シロー『作戦実行前に解決してしまって申し訳ない。何せディアナ様がトイ……コホン、 これ以上人質などという辱めを受けてはおれぬとディアナ様が言い出したのが理由で――』 TV『ディアナ様から勲章をもらえるのではと噂がありますが、その辺は?』 シロー『式典のスケジュールにねじ込むって言ってました。多分最終日辺りにもらえるかと。照れるなぁ』 コウ「……シロー兄さん、テロリスト倒しちゃってる……」 ヒイロ「どうやらテロリストは逃げたらしいな。ガンダムタイプのMSで仲間を回収したらしい」 キラ「白の宮殿以外の場所で民間人も人質になってたみたい。金髪の美女が連邦の大佐に救助されたらしいよ」 ウッソ「今確認してみたけど、ネットでも色々情報が流れてるね」 ガロード「テロリストのリーダーが変な名前だな、偽名だろうけど」 ジュドー「わざわざ大騒ぎする必要なかったな」 コウ「……そうだね……」 空気がしらけた。白い目がコウに向けられた。 コウ自身、先ほど弟達をターンAで一蹴したように格好よく兄達を救出に向かう様を妄想していただけに、 ダメージは大きかったりする。 コウ「だがしかし! まだアムロ兄さんとドモン兄さんが……」 385 名前:コウの一番長い日 29/30投稿日:2006/02/14(火) 21 38 58 ID ??? TV『新たな情報が入りました。ガンダムファイト会場を襲ったデビルガンダムですが、 ガンダムファイター達全滅かと思われた直後、瓦礫に埋もれていたシャッフル同盟が自力で脱出し、 華麗なチームワークと燃えるような闘争心を爆発させて、見事デビルガンダムを撃破しました。 ガンダムファイト協会は大会の中止を決定しましたが、シャッフル同盟の五人に勲章を贈るものと……』 コウ「ドモン兄さんも自力で何とかしてる~!?」 シン「やっぱ丈夫だね。セイフティーシャッターなんかに頼らなくても、素でミンチを阻止してる」 シーブック「デビルガンダム撃破シーンが映ってるぞ。残像より分身の方がすごいなぁ……」 キラ「この調子じゃアムロ兄さんも自力で何とかしてるんじゃないの?」 コウ「ま、まさかそんな……」 ロラン「あっ、窓をご覧になってください。空に緑色の光が。あれってアクシズじゃないですか?」 アル「地球から離れて行ってるみたい……」 そして一時間後。 TV『――という訳で、アクシズは勇気ある民間企業の手によって救われたのでした。 その中核をなしたアムロ・レイ氏とシャア・アズナブル氏には、 アクシズ代表マハラジャ・カーン様から勲章が授与されます』 カミーユ「やっぱりこういうオチか」 ジュドー「よくあるパターンだな。あ、ハマーンが映ってる」 アル「ミネバもだ。里帰りしてたのかぁ」 ロラン「ミネバちゃんに親しげに接しているシャアさんを、ハマーンさんが鬼の形相で睨んでましたね」 カミーユ「あの人の事だ、どうせ『ミネバを死なす訳にはいかん!』とか言ってアクシズ止めに行ったんだろ」 シーブック「間違いないな」 キラ「兄さん達も無事だったし、おやつでも食べようよ」 シン「そういえば喧嘩のせいで食べ損ねてたっけ」 ガロード「コーラってもう無い……ん? まだあるじゃん」 ウッソ「あれ? クッキーなんかあったっけ……まあいいや」 カミーユ「コウ兄さんが白くなって動かなくなってるぞ」 ジュドー「ちょうどいいや、コウ兄の分も食っちまおうぜ」 寂しい風が"ひゅるりら~"吹いた。 386 名前:コウの一番長い日 30/30投稿日:2006/02/14(火) 21 40 08 ID ??? コウが立ち直った頃にはもう夕飯時となっていて、ロランがニンジンたっぷりのカレーを作っていた。 ジャガイモとタマネギとマッシュルームと豚肉は美味しいのに、何でニンジンなんか……とコウは落ち込む。 それに追い討ちをかけるように。 カミーユ「ところでコウ兄さん、明日の日曜日暇でしょう? MSの整備しといて下さいよ」 シーブック「派手に壊されたりナノマシンで劣化させられたりして大変なんだからな」 ロラン「もうっ、勝手にターンAを使ったりして……」 コウ「ううっ……わ、分かったよ。整備しとくよぉ」 キラ「悪いけど今晩中にやっといてくれない? 明日、ラクスと一緒にフリーダムでハイキングに行くんだ」 シン「俺も明日、ルナやレイと一緒にMSで遊びに行くんだ。手が壊れてちゃ何もできないから修理しといて」 ヒイロ「明日はリリーナの警護をしなければ。夕食後は下見や下準備をする、ゼロを修理する時間が無い……」 コウ「ええーっ!? 今晩中って……そもそも喧嘩してたのはお前達だろ!」 ガロード「でも壊したのはコウ兄さんじゃん。後から来てターンAなんてズルいぜ。 俺達はすでに戦闘中で消耗してたし、あと実は今、口内炎あるんだよね。痛くて全力出せないよ」 ジュドー「みんな疲れてたし、俺なんかハイメガキャノンのせいでパワーダウンしてたし、実はちょっと風邪気味」 ウッソ「コウ兄さんに負けた訳じゃないから。ターンAの性能のおかげだから。それと僕も軽い腹痛だったし」 アル「最後はバーニィにやられたしね」 コウ「ひぃぃぃっ、泣きっ面に蜂ィー・゚・(ノД`)・゚・」 獅子奮迅の活躍、今日コウがもっとも輝いていた瞬間は、兄弟の間で評価を落としつつあった。 そして夜中まで、日付が変わるまでコウは独り格納庫にこもり兄弟全員のMSを整備していたのだった。 MSについた涙の染みは100を越すかもしれない。 こうして――コウの一番長い日は終わった。 後日談へ続く。 421 名前:コウの一番長い日 31/33投稿日:2006/02/18(土) 20 10 28 ID ??? 翌日の朝、コウはリビングでの騒ぎに目を覚ました。 深夜まで作業をしていたためまだ眠いが、また喧嘩をされてはたまらないと身体に鞭打って歩き出す。 ギンガナム「絶好調である!」 シン「何であんたがここにいるんだー! ゲンガナムはどうしたー! 式典の警護はー!?」 ギンガナム「小生、不覚ながらも負傷した故、療養のため帰ってきたのである。 うむ、やはりこの家のご飯は小生に活力を与えてくれる!! おかわり!」 ロラン「もうっ、今日はギンガナムさんの分を用意して無いんですよ」 キラ「でも全員分あるじゃない」 コウ「おはよう……僕のご飯は?」 ロラン「あっ……」 ギンガナム「目玉焼きには醤油! これが由緒正しき大和魂!」 キラ「目玉焼きにソースどばどば」 シン「あんたの味覚はいったい何なんだー!」 ギンガナム「目玉焼きにソースが合うわきゃねぇぇぇだろぉー! この非国民がぁー!」 カミーユ「うるさいな、朝食くらい静かに食べさせろよ」 シーブック「朝パン主義になればこいつも来なくなるかな……トーストにバターを塗ってさ」 コウ「ねえ、僕のご飯……」 ギンガナム「ニンジンが美味しいのであーる! 美味しい物はみんなで分けるべきだ、コウ君も食べたまえ!」(善意) コウ「ちょっ、生ニンジン出されてもうわバキゴリカリムシャゴックンうげぇー」 ロラン「ギンガナムさん!」 ギンガナム「コウ君といえば、そうそう、これを忘れていた。受け取りたまえ」 コウ「うぅー、ゲホゲホッ。何ですかいったい……手紙?」 ギンガナム「朝刊と一緒に郵便受けに入ってたのであーる!」(善意) ロラン「朝刊を取ってきてたのってギンガナムさんだったんですか!? てっきり兄弟の誰かかと……」 カミーユ「というか朝食だけじゃなく郵便受けまであさってたのかこのおっさん」 ギンガナム「無論すべて未開封で持ってきてるので安心したまえ」(善意) シーブック「勝手に開けたらさすがに犯罪だろうしな」 キラ「というか、普段から不法侵入と窃盗をやってるよね。ご飯代払ってよ」 シン「ところでその手紙、何?」 422 名前:コウの一番長い日 32/33投稿日:2006/02/18(土) 20 11 50 ID ??? コウ「えぇっと……海の見える高級旅館『天使湯』の無料宿泊券……えっ!?」 キラ「『天使湯』って、あの? フグやアワビの海鮮料理が有名な所でしょ?」 シン「露天風呂も豪華らしいよ。美容にもよくて、ルナが行きたがってた」 カミーユ「またシーマさんからか、災難だな。喰われないよう気をつけてけよ」 コウ「でも無料宿泊券、12枚もあるよ?」 シーブック「なんとぉー! 兄弟全員分には足りないが、ここにいるメンバーなら全員行ける!」 ガロード「どういう事だ? シーマさんならコウと二人きりで行くために二枚しか送らないはず……」 ジュドー「むしろこういうのは自分で管理する人だろ。勝手に予約取って勝手に迎えに来てって感じでさ」 言われてコウは思い出す。そういえば昨日、高級旅館に誘われたっけ。 でもあの後うじうじした態度のせいでシーマを怒らせてしまったし……でも海の幸とか露天風呂と言ってたはず。 ロラン「誰が送ってきたんですか? 封筒に書いてあるでしょう」 コウ「ええっと……月刊モビルスーツマニア、プレゼント係……」 カミーユ「応募して見事当選したのか、幸薄いコウ兄さんらしからぬ幸運……」 コウ「こんなの送ったかな? 今まで一度も当たった事が無いから、ハガキ代節約のために、 よっぽどレアな物や高価な物が懸賞に出ない限り応募してないんだけど……」 キラ「『天使湯』の無料宿泊券2ダースは高価だよ。忘れてたんじゃない?」 コウ「う~……そう、なのかな? でもこんな懸賞、あの雑誌には合わないような……」 カミーユ「何はともあれよくやったコウ兄さん」 シーブック「さすが俺達の兄さんだ」 キラ「当然僕達みんなで行くんだよね」 シン「尊敬しちゃうよ」 身に覚えの無い懸賞のおかげで、コウの評価がうなぎ上りとなった。 首を傾げながらも、弟達が喜ぶ様を見てコウは嬉しく思うのだった。 423 名前:コウの一番長い日 33/33投稿日:2006/02/18(土) 20 13 25 ID ??? ガロード「楽しみだなぁ。12枚しかないんだから、兄さん達が帰ってくる前に行っちゃおうぜ」 ジュドー「どうせ兄貴達も遊んでから帰ってくるだろうし。 アクシズにはジャグージだか温泉だかがあるってハマーンが言ってた。絶対入ってくるだろうぜ」 ウッソ「シロー兄さんもゲンガナムでアイナさんとデートするって言ってたような……」 アル「ドモン兄さんもレインさんと一緒にガンダムファイトの疲れを取るんだろうし」 ロラン「兄さん達が帰ってくるのにはまだ時間がありますから、慌てずに行けますね」 コウ「あ、ああ……でも12枚って事は1枚余るよな。…………あ……」 もしかして、とコウは思う。 やっぱりこれはあの人が送って来たんじゃないか。 あの人が行きたがっていた温泉がここじゃないか。 何だかんだで株を落とした自分のために気を利かせてくれたのではないか。 ガンダムAの懸賞という事にしたのはあくまでコウ自身の手柄にするためではないか。 今いる兄弟が11人なのに12枚送ってきた理由は、仲直りを期待して――。 12人目の参加者を、コウは思い描いた。 ギンガナム「海の幸に露天風呂、小生非常に楽しみである!」 コウ「って、行く気満々かギム・ギンガナム!」 後日、高級旅館『天使湯』の露天風呂に兄弟11人とギンガナムが一緒に入っていると、 なぜかギンガナムが何者かに狙撃されて病院送りとなってしまった。 先日白の宮殿でテロ騒ぎがあったばかりなので、御大将ギンガナムを狙った暗殺未遂かと思われたが、 結局犯人は不明のままであった。ちなみに弾丸は女湯から放たれたものらしい。 何となく犯人の正体の予想がついたコウは、その怒りと嫉妬に燃える表情を思い描き、震えた。 そして温泉旅行から帰ってきた翌日、兄三人が帰宅し、シーマやレインとも仲直りして、いつもの一家に戻る。 肩の荷が降りたコウは地味で目立たないポジションに戻ってしまったが、やはりそこが馴染むようであった。 でも、もしまた兄三人がそろって留守するような日があったら――今度はもっと――。 風は一休みして未来に備える。 終わり。 link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。このページにつけられたタグ ガンダム一家 コウ・ウラキ 中編
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セリフ 女性と出撃 「お姉さんは援護してくだされば十分です」 女性と出撃 「よろしくお願いします、お姉さん!」 シーブック・ドモン・シローと出撃 「お兄さん、ボクも行きます!」 シャア(0093)・東方不敗・ノリスと出撃 「おじさん、援護します!」 プルと出撃 「その機体、小さな子供が乗っているの?」 ※ウッソの特殊台詞の対象である「女性」にはプルのような年下も含まれる
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とある喫茶店の一日 アイナ「あった、ここが待ち合わせ場所の喫茶店ね」 シローとデートの約束をしていたアイナは喫茶店に入る マスター「いらっしゃいませ、お一人ですか?」 アイナ「あ、いえ、予約していたア…シロー・アマダ・Gです」 マスター「お待ちしておりました。奥の左側が予約席でございます」 アイナ「わかりました」 開店早々のため、人はおらず、閑散とした店内 アイナは予約席へと向かうと隣とその奥も予約席なことに気がつく 予約席へと座ったアイナが窓の外を見た瞬間、店に新たな客が来る バーニィ「ここだな…クリスは…まだみたいだ」 マスター「いらっしゃいませ、お一人様でしょうか?」 バーニィ「あ、いえ、予約していたバーナード・ワイズマンです」 マスター「お待ちしておりました。奥の真ん中の席です」 バーニィ「あ、わかりました」 アイナ「あれ…あの人はたしかバーニィ君ね」 バーニィ「あ、アイナさんですよね?こんにちは」 アイナ「もしかして、クリスさんとデートかしら?」 バーニィ「え、ええ。アイナさんはシローさんとですか?」 アイナ「そうよ。あ、シローが来たみたい…」 シロー「あちゃあ…アイナが先に来ていたよ…」 クリス「バーニィも来ていたみたいね」 アイナ「珍しいわね。デート先が被るなんて」 クリス「そうね、こうなるとデートって感じはしないかしら」 シロー「お、奥も予約席なんだ…まさか更に知り合いが来たりしてな」 バーニィ「まさかぁ、そんな都合がいいことなんて…誰か来ましたね」 シーブック「セシリー、ここが人も少なくて穴場の喫茶店だよ」 セシリー「へぇ…確かに穴場って感じね…え?」 六人「あぁぁぁぁぁ!!!」 シロー「いやぁ…偶然てのは重なるもんだね」 シーブック「まさか兄さんまでここに来るとは…」 クリス「来る時に道が被らなかったのが奇跡ね…」 バーニィ「こうなるとデートする気にはなれないなぁ…」 アイナ「そうね…せっかくだからみんなで話しませんか?」 セシリー「皆さんから恋愛のコツとか習いたいです」 こうしてとある喫茶店では閉店まで互いの話が続いたという もちろん会計は全てシロー持ちになったのは言うまでもない
https://w.atwiki.jp/gundam-vs-gnsk/pages/1352.html
フォント・ボー(Font Boad)(CV 石川界人) フォント・ボー(Font Boad)(CV 石川界人)【解説】 【属性】 【台詞】 【解説】 生年月日…U.C.0119年?、17歳? 血液型…?型 身長…???cm 体重…??kg 趣味…ネット、兵器の情報収集、クラッキング、AIの作成 原作搭乗機…MS-06F ザクII→EMS TC-02 ファントムガンダム→XM-X0 クロスボーン・ガンダムX-0→XM-XX ゴーストガンダム 通称… 備考…ハロロも搭載されているが声はない 【属性】 ガンダム 非正規軍 可変機 【台詞】 選択時出るよベルちゃん!やってみる! え~、俺が出るの?参ったなぁ…行くぞ、ハロロ! このファントムが、動かせるかもしれない!動かさなきゃならない! 今日から俺はお前を、ファントムガンダムと呼ぼう!…主に俺の心の中で もし消えゆく人の痛みと悲しみが、ほんのひとかけらでもわかるなら、力を貸せ!今だけでもいい! えーっと、こうゆう時なんて言うんだっけ…そうそう!フォント・ボー!ファントムガンダム!行きまーす! 戦闘開始時戦える!この機体なら、戦えるはずだ!(CPU戦) これは、俺がやらなくちゃいけないことなんだ!(CPU戦) とはいえさ、やってみるのと出来るのはまた違う訳で…(CPU戦) ここから進むにしろ退くにしろ、自分がどうしたいのか、確かめる為にも!(CPU戦) へ…へへ、ヘ…!オタク少年、フォント・ボー君の柄にもない、一世一代の大勝負の始まりだー!(CPU戦) 自分が何故ここに立とうとしたのか…見失わない! 狙われているんじゃ、しょうがないか…。 頼むぞ!ファントム! 未完成、不良品…か。意地を見せてやろうぜ、ファントム! 分かっている。このファントムは変なMSだ えーっと、なるべく足手纏いにならないように頑張ります なまじオタクはやってませんよ!マニュアルを見ながらですが、動かすだけなら! マニピュレーターは精密機械ですよ?それで殴り合いをするなんて…そんな馬鹿なぁ(僚機ドアン) 戦えば戦うほど進化するシステムか。それを作ったのは間違いなく天才ですよ天才(僚機属性「AGEシステム」) RX-78!すごい…本物だ!まさかパイロットもアムロ・レイなのか!?(僚機アムロ(初代)) MSZ-006、Ζガンダム!あれに乗ってるのは…まさか本物のカミーユ・ビダン!?(僚機カミーユ(Ζ),ルー(Z)) Zガンダム!?カミーユ・ビダンさんですね!?サイン下さい!(僚機カミーユ(Z)) MSN-00100 百式!やっぱ目立つなぁ〜この色は!(僚機クワトロ) PMX-003ジ・O!木星絡みはやっぱスラスター出力がデカいんだなー(僚機シロッコ(ジ・O)) MSΖ-010ZZガンダム!~~~(僚機ジュドー(ZZ)) AMX-004キュベレイ!乗っているのはハマーン・カーンなのか!?(僚機ハマーン(キュベレイ)) RX-0ユニコーン!あれには謎の機能が多いんだよなぁー…この機は逃さない!(僚機バナージ) あれ、あなた…シーブックさんの…息子さん?リガ・ミリティアに行ったって言う?(僚機シーブック) フ「あれは光の翼!あの機体もミノフスキー・ドライブを搭載しているのか!?」ウ「えっ…君は光の翼を知っているの!?」(僚機ウッソ(V2)) 俺の…知らないザク…?バカなぁ!俺のデータベースは完璧じゃなかったのかぁ〜(僚機) メカニックでMSにも乗れるんですか!そういう人、マンサーナ・フロールでは凄く歓迎されますよ!(僚機) GP-01!?本当に実在していたなんて…スゲェェーッ!(僚機コウ(1号機)) あれはまさか、GP-03ステイメン!もしそうならアームドベース、オーキスも存在するのか?(僚機コウ(3号機)) そう言えば…シーブックさんはこいつを見たことはなかったですよね?(僚機キンケドゥ) 攻撃撃つ!(メイン射撃) こいつか!(メイン射撃) 俺だって!(メイン射撃) やってみよう!(メイン射撃) 牽制をかける!(メイン射撃) こうやって!(射撃CS) そこっ!(射撃CS) この!(射撃CS) 使い方次第で!(射撃CS) 当ててやる!(射撃CS) これなら!(サブ射撃) 当たれ!(サブ射撃) コレを使えば!(サブ射撃) 当ててやる!(サブ射撃) こんなのもあるんだ!(サブ射撃) ファントムを変形させるぞ!(特殊射撃) 蜃気楼鳥(ミラージュワゾー)!(特殊射撃) 試してみる!(特殊射撃) やって…みるか!(特殊射撃) 切り札を使う!(特殊格闘) ファントムライト、起動!(特殊格闘) ファントムッ!ライトォーッ!!(特殊格闘,覚醒技) 怒れ…ファントム!(特殊格闘) 頼むぞ、ファントム!(特格中特殊格闘) こうすれば!(特格中特殊格闘) 無駄だ!(特格中特殊格闘) Iフィールド、全開!(特格中特殊格闘) 当たるかーっ!(特格中特殊格闘) 当てる!(特格中特殊格闘射撃派生) 喰らえ!(特格中特殊格闘射撃派生) あったれぇぇぇ!(特格中特殊格闘射撃派生) ふっ!(特格中特殊格闘格闘派生初段) たっ!(特格中特殊格闘格闘派生初段) 油断…大敵!(特格中特殊格闘格闘派生最終段) 奥の手だーっ!(特格中特殊格闘格闘派生最終段) こんのーっ!(特格中特殊格闘格闘派生最終段) 貰った!(N格闘初段) くそっ!(N格闘初段) 舐めるな!(N格闘初段) だっ!(N格闘2段目) やっ!(N格闘2段目) はっ!(N格闘2段目) えいっ!(N格闘2段目) 諦めるか!(N格闘最終段) とぉぉ!(N格闘最終段) やぁぁ!(N格闘最終段) 隙あり!(横格闘初段) 今だ!(横格闘初段) 油断したな!(横格闘初段) やっ!(横格闘2段目) だっ!(横格闘2段目) やるしかないんだ!(横格闘最終段) 終わらせるんだ!(横格闘最終段) フレイムソード解放!(特格中格闘特格派生) フレイムソード!(特格中格闘特格派生) こいつ!(前格闘初段) 一か八かで!(前格闘初段) いける!(前格闘初段) これで!(前格闘初段) うぉぉぉっ!(前格闘最終段) でぇぇい!(前格闘最終段) 仕上げだ!(前格闘最終段) だったら!(後格闘) やらせるか!(後格闘) こうなったら!(後格闘) このぉっ!(BD格闘初段) 邪魔だ!(BD格闘初段) 何としても!(BD格闘初段) このぉ!(BD格闘初段) 許さない!(BD格闘初段) えい!(BD格闘2段目) はっ!(BD格闘2段目) 決める!(BD格闘最終段) 油断したな!(BD格闘最終段) どいてくれ!(BD格闘最終段) 無理をしてでも!(特格中BD格闘初段) 邪魔をするな!(特格中BD格闘初段) 遅い!(特格中BD格闘初段) 一気に行く!(特格中BD格闘2段目) とぉ!(特格中BD格闘3段目) そこだ!(特格中BD格闘3段目) とどめ!(特格中BD格闘4段目段) だぁぁぁ!(特格中BD格闘最終段) えぇい!(特格中BD格闘最終段) 逃がすか!(覚醒技中BD格闘4段目) 決めてやる!(覚醒技中BD格闘4段目) もっと速くだ!(覚醒技中BD格闘5段目) これでも!喰らえぇぇっ!(覚醒技中BD格闘5段目) んにゃろぉぉぉっ!(覚醒技中BD格闘最終段) いっけぇぇぇぇっ!(覚醒技中BD格闘最終段) 変形コードは…蜃気楼鳥(ミラージュ・ワゾー)だ!(変形) 戻れ、ファントム!(変形メイン射撃) 変形解除!(変形メイン射撃) こういう…使い方も!(変形メイン射撃) こうなりゃ裏技で!(変形メイン射撃) だから!(変形サブ射撃) 裏をかく!(変形特殊射撃) させるか!(変形特殊射撃) こいつで!(変形特殊射撃) なんのぉぉ!(変形特殊射撃) やあぁぁっ!(変形格闘) やれ!ファントム!!(変形格闘) やってみるか!(変形格闘) 出力全開!(覚醒技) 出力全開だ!ファントム!(覚醒技) 強制…二段放熱!(覚醒技) 二段放熱!(覚醒技) ファントムッ!(覚醒技) お願いします!(ストライカー) 頼みます!(ストライカー) 援護を!(ストライカー) て、手伝って下さい!(ストライカー) これが、ファントムの力だ!(一定以上のダメージ) すまない、俺に合わせてくれたのか…?(連携成功) やったぁ!挟み撃ち成功!(連携成功) しまった、味方だ…(誤射) ああっ、ごめんなさい!(誤射) うわぁっ!す、すみません!(誤射) サーチ動くな! 見つけた! そんなところにいたって! あ、ああぁぁっ!熱源接近!? ヴィクトリーガンダム…?違う、リガ・ミリティアの新型か!?(敵機ウッソ) 間違いない!あれはクロスボーン・ガンダム!(敵機作品[クロスボーン・ガンダム]) 木星での生活ってのは、人の心を変えちまうのか!(敵機シロッコ(共通),ザビーネ(X2)) 相手がGPシリーズだろうと、機動性なら負けはしない!(敵機コウ(共通),ガトー(2号機)) クロスボーン・ガンダム!それも失われたはずの!?(敵機キンケドゥ,トビア(フルクロス)) クロスボーン・ガンダム!?でもあの戦い方はカーティスさんじゃない…。まさか!?(敵機キンケドゥ) こいつさえ倒せば!(ロックした機体を撃破で勝利) お前か!(ロックした機体を撃破で勝利) 被ロックめ、目の前! 右に!? 左! 後ろ!? 俺だけじゃ…何もできないのか?何か方法は無いのか!?(自機被撃破で敗北時) 考えろ…考えるんだ、フォント!(自機被撃破で敗北時) くっ…。シーブックさん流石だな…。でも俺だって負けません!(自機被撃破で敗北時 敵機キンケドゥ) 被弾時躱し切れない? うぁっ しまった! 動け…早く、動け!(スタン) 電撃か!(スタン) くそっ…うわっ!(スタン) うわっ!(ダウン) いっ…たい!(ダウン) や、やられる!(ダウン) うわあぁぁぁっ!(ダウン) だ、駄目なのか、ファントム!(ダウン) うわっ!?やめてください!(誤射) ええっ!?なんで味方から!?(誤射) た、助かりました(僚機がカット) あ、ありがとうございます(僚機がカット) 被撃破時駄、目、だ…! ああ、ああ…あああっ! どうした!しっかりしろファントム! なんて…こった…! 駄目だ、勝てない…! やばい!味方がやられた!(僚機被撃破) そんな…そんなことってあるかよ!(僚機被撃破) 死んだ…あの人が?消えてしまった…(僚機被撃破) あのシーブックさんがやられた!?(僚機被撃破 キンケドゥ) 回避時甘い!(シールド) なんの!(シールド) 無駄だ!(シールド) お見通し!(シールド) 思った通り!(シールド) 分かって、いたんだ!!(シールド) やっ(ブーストダイブ) はっ!(ブーストダイブ) とう!(ブーストダイブ) 弾切れ時弾切れかよ!? 残弾ゼロ!? う、撃てない!? エネルギーを使いすぎた…? 落ち着くんだフォント…。まだ早い(特殊格闘) くっ…まだダメか(特殊格闘) 嘘だろ、時間切れ!?(特殊格闘終了時) これ以上はもう無理か!(特殊格闘終了時) 強制冷却!(覚醒技終了時) 強制冷却カートリッジ!(覚醒技終了時) 分かっている!今使わないでは!(覚醒技終了時) 敵機撃破時やった、のか…? 脱出出来てればいいけど… よせ、やめろ!あんた等が憎い訳じゃない! 今は、ここを切り抜ける…どう生き抜くかだ! ハロロ、敵は?どうなった!? いい調子じゃないですか!気を抜かずに頑張りましょう!(僚機が敵機撃破) あなたと一緒なら、心強いです!(僚機が敵機撃破) 復帰時動け…早く、動け! 頭がスッキリしてきた どうしても、俺にはやらなきゃいけないことがある! この程度で、諦めるかぁ! これじゃ駄目だ。もっと…頭を使わないと…! まともに戦っちゃ、勝ち目がないって分かってたのに! もう一度やってみる!力を貸してくれ、ファントム! 駄目だ!やめる理由にならない!(コストオーバー) か、かなりやられてますけど…。大丈夫、行けます!(コストオーバー) 覚醒時そろそろ本気を出す時が来たかな?(ゲージMAX) そんなものに…殺されるような…!(ゲージMAX) 落ち着けフォント…。周りをよく見て…理性を暴走させるな(ゲージMAX) オタクを…舐めるなーっ!! 強い心で、理性を乗りこなすんだ!フォント! ファントム、お前だってサーカスだろう…力を、見せてみろよ!! 殺される命なんか…持っちゃいないんだーーっ!! よう…ハロロ、大丈夫だったか?(覚醒終了) ッ…はぁっ…はぁっ…!(覚醒終了) 頭はスッキリしてきた!(覚醒終了) 何があった…俺は、どうなった?(敵機覚醒) 戦況変化時こっちは準備万端!いつでも行ける!(開始30秒) 何だ!?既に何か、始まっている…戦闘が始まっているぞ!(開始30秒) 悔しいけど、今は自分の出来ることを、やるしか、やるしか…ないんだ(開始30秒) よぉ、ハロロ、大丈夫だ。意識はハッキリしている(独白) 分かっている。この、ファントムは変なモビルスーツだ(独白) このファントムは惑星間高速移動能力機なんだ。機動性なら、負けるもんか!(独白) 重ぇなぁ…。人類の運命を背負える器か?考えたら、俺、逃げちまおうかな。このまま…(独白) やった、のか…?全部、本当に?(敵機全滅) ここまでする必要、なかったんじゃ…(敵機全滅) あいつか!あいつさえ倒せば!(ターゲット出現) お目当ての奴が出てきたのか!(ターゲット出現) どうやらおいでなすったな!(ボス出現) 何かヤバそうなのが出てきたぞ!(ボス出現) 油断するなってんだろハロロ!分かってる!(あと1機撃破で勝利) 駄目だ!やめる理由にならない!(あと1機撃破で敗北) 負けるか…こんなことで、こんなところで!(あと1機被撃破で敗北) 消えゆく人の、怒りと悲しみが分かるなら…。力を貸せ!今だけでもいい!(あと1機撃破で敗北) 誰か、誰か時間を…!(残り30秒) 時間切れ、か…(タイムアップ) 勝利これで、決める! 終わりにするぞ、ファントム! た、助かった…助かったのか… 俺は、その約束をした!したんだ! これが、ファントムの力だ! よっしゃ!勝ったぞ、ハロロ!(僚機の攻撃で勝利) へへっ。ちょっとは役に立てた、かな?(僚機の攻撃で勝利) 自機被撃破で敗北しまった…! 動けよ!動けぇぇぇ!! 俺は…何も…出来なか…った… ああ…もう駄目かな…もう… 勝利時リザルトやっぱりこれは命だ。だがもう、飲み込んだ!(完勝・大勝) 俺の願いは、100年…100年戦争をしない国を作る事です(完勝・大勝) そうか、これは…俺がいる世界は、生きているという確かな息吹だ(完勝・大勝) たとえ未完成の偶然でも想定外でも、こいつはIフィールドの鎧を…いや、嵐を纏っているんだから!(完勝・大勝) 人が…人が人に!こんなことをして良いはずがないんだ! 皆のために、俺は強くなる! 自分が何故ここに立とうとしたのか、見失わない! 殺される心なんか!持っちゃいないんだああぁーっ!! へっ…へへっ…勝った…。これで何とか、当初の予定は果たせたかな… これは、俺の力じゃない。ファントムガンダム、こいつのおかげだ(辛勝) へへへっ。実はこいつ、似たようなOSを使ってるんですよ。…まあ、半分だけですけどね(僚機シーブック 自機とどめ) F91かぁ、こいつのOSのルーツでもあるんだよなぁ(僚機シーブック 僚機とどめ) はっはっはー!このフォント君に、黒歴史なんてある訳が無ーい!…あの、頼むからそういうことにしておいてください…(僚機ロラン,ギンガナム 自機とどめ) AGEシステム…自己成長系のシステムなら、ハロロも同じはずなんだけどなぁ〜。それを作った人は紛れもない天才ですよ、天才!(僚機属性「AGEシステム」 僚機とどめ) キンケドゥ・ナウ…きっとトビアという少年は、あなたをそう呼んでいたんでしょうね(僚機キンケドゥ 自機とどめ) パンならちゃんと届けましたよ!トビア・アロナクスに、キンケドゥからって言って!(僚機キンケドゥ 自機とどめ) 流石は万全のカーティスさん!この強さは、ベルと一緒に戦っていた時以上だ!(僚機トビア(X3) 僚機とどめ) え?俺勝ったの?シーブックさんに?(敵機キンケドゥ) しちゃいけないことじゃないのか…?俺がシーブックさんを、俺が倒すなんて…(敵機キンケドゥ) へっ…へへっ。こいつの扱いなら、あなたにだって引けを取りませんよ!カーティスさん!(敵機トビア(共通)) 敗戦時リザルトこんな…こんなことを続けてちゃ! 人が!人に!こんなことをして良い訳が無いんだ! 参ったな…やっぱり俺じゃ、足手まといにしかならなかったか 馬鹿か!俺は全部わかったようなつもりでいて…!俺だって戦局の一部分なのに… 強く…ならなきゃな よく、分かんなくなっちゃってて。なんか、命が入ってこないんですよね そんな…シーブックさん!(僚機キンケドゥ 僚機被撃破) まさか、カーティスさんがやられた!?(僚機トビア(共通) 僚機被撃破) だからぁ、どだい無理なんですよぉ。俺とカーティスさんが戦うってこと自体がぁ!(敵機トビア(共通))